大山マヤーガマ洞穴遺跡 | 沖縄の裏探検

大山マヤーガマ洞穴遺跡



宜野湾(ぎのわん)市大山(おおやま)に普天間(ふてんま)基地のメインゲートがあります。
そのメインゲート手前にマヤーガマ洞穴遺跡があります。


ゲートの手前左側にマヤーガマの入口があります。参道は綺麗に整備されていて散策はかなり楽です。


案内板の下に猫のレリーフっぽいのがあります。『マヤーガマ』の『マヤー』とは沖縄の方言で『猫』のことを表します。『ガマ』は『洞窟』です。
直訳すると、ここは『猫洞窟』となります。


入口から上に進んで行きます。草も刈られていて割りと綺麗な感じです。


石段の左側には様々な案内板があります。


暫く進むと少し開けた場所に出ます。そこから左側に降りて行く階段があります。
その階段を下りて行きます。


階段を下りると東側に開いた洞窟が見えてきます。これがマヤーガマです。


マヤーガマを正面から見てみます。


中にはブルーシートがありました。内部の地下遺構や遺物を養生しているかと思います。


別の洞窟にもブルーシートが見られます。

大山マヤーガマ洞穴遺跡の発掘調査では土器が出土していますが、約3000年前、約2300年前、約800年前と年代に幅のある出土物となっています。
他には人骨やその副葬品と思われる貝輪がありました。
また約200年前の蔵骨器(ずしがめ)もあり、古くからここが墓として使われていた事が分かる遺跡となっています。
前庭部からは石斧や小穴等の生活跡もありました。
墓の移り変わりが分かる貴重な場所として市指定史跡として指定されています。

この洞穴が『マヤーガマ』と呼ばれているとされる話が伝わります。
昔、大山に化け猫がいて人間の姿になっては赤ん坊や子供を連れ拐う事が起きていました。
それを見かねた力自慢の前宮里(めーなーざと)のおじいさんが化け猫を懲らしめました。化け猫はたまらずに洞穴の甕に逃げ込みました。
おじいさんは甕をシュロの皮で作った左巻きの縄でくくって閉じ込めました。それから化け猫は現れなくなりました。

この話は洞穴が人骨を葬る場所として、立ち入るのを容易にしない為の話として生まれたかも知れないともされています。