天久宮(あめくぐう) | 沖縄の裏探検

天久宮(あめくぐう)




那覇市の泊(とまり)という海の近い高台の地に赤い鳥居のある場所があります。
そこに天久宮という神社があります。鳥居の先は駐車場となっており、天久宮自体は横の階段を降りて行った所にあります。



階段を降りて拝殿へ向かいます。



下に着くと小さな広場があり、そこに木造の小さな拝殿があります。



その隣には弁財天が祀られています。



拝殿の横に上に上がる階段があり、そこから本殿が見えます。



階段を登りきると狭い広場があって、そこには竜宮神の拝所があります。

天久宮は琉球八社の一つで15世紀頃にできたとされ、昔は天久権現と呼ばれていました。

天久宮の創立に関する由来があります。
昔、天久の隣の銘苅(めかる)村に住んでいた銘苅翁子(めかるおうし)という人物が現在の天久宮のある場所を眺めていました。
すると一人の法師が美しい女性を送って下へ降りて行くのが見えました。
また、ある日には女性が法師を上に送って行くのを目撃しました。

銘苅翁子は女性を下の洞窟へ送って行った法師を訪ねて『あなたはどの様な人で、女性は何者ですか?』と素性を聞きました。

すると法師は『名乗る程の者ではありません』と取り合いませんでした。
後日、銘苅翁子は法師と女性が下の洞窟へ入った途端に煙の様に消えるのを目撃しました。
銘苅翁子は驚いて王府へ報告し、王は役人を派遣して調べさせました。

役人が中へ入ると香が勝手に燃え、中から『我は熊野権現の化身で、女は弁財天である』と声がしました。
王は報告を聞いてこれは神託であるとそこに拝殿を建てました。
これが天久宮のはじまりとされています。

しかし廃藩置県後に援助が受けられなくなって荒廃し、1937年に老築化のために倒壊してその後の沖縄戦の1944年の十・十空襲で壊滅しました。
その後1972年に再建されて現在に至ります。

大きな神社に比べて地味っぽいですが、御利益には大漁祈願があります。
なので自分も大漁を祈願してみましたよ(笑)。





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