- なんだかおさまりが悪い違和感が、
- 体の中に残っている感じだったのですが、
昨日のサッカーを見て、少しすっきりしました。
「絶対勝つんだ!」という気概、気迫があって、
常人ではきっと想像もできないほどの、練習の積み重ねがあって、
常人では気を失ってしまうほどの、プレッシャーがあるんだろうな、と。
やっぱりこの真剣さが必要なんだ。
そして、やっぱりスキルが高いところで一定以上ないと
いくら勝ちたいと思ってたって、どれだけ死に物狂いでやったって、
勝てるわけはない。
その真剣さを生み出しているのは、そして厳しさにも打ち勝てるのは、
本人の「やりたい」「勝ちたい」という思い以外にないだろうな。
それがあってこそのチームワーク、そんな感じがした。
チームワークが先か、目的(個人の内発的動機)が先か。
いつもニワトリと卵みたいにいったりきたりしている自分がいる。
もちろん両方必要なのだけれど。
ただ、一般的な社会生活において、誰かと何かをやるときに、
入口としてどちらから入った方が成功しやすいのかというのは、
明白だな。。。
さて、今日は少し心の奥底にある情熱を取り戻したくて、
ムービーの打ち合わせに向かう移動の電車で
久石譲さんの本をパラパラと読み返した。
- 感動をつくれますか? (角川oneテーマ21)/久石 譲
- ¥760
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ものづくりとか、クリエイターとか、クリエイティブな仕事とか、
自分の仕事をそう呼ぶには、まだまだひよこすぎるのですが、
それでも、何かをつくることに関わっている立場としては、
この本には多大に共感をするし、癒されるし、感動します。
昨日のサッカーを見て、あらためて感じたことも、書かれていました。
自分の置かれている環境を整備しないと、レベルというのはいとも
簡単に下がっていく。サッカーがいい例で、ピッチに立つ選手11人、
みんな国際級の実力がある中で一人だけ致命的に弱い奴がいるとする。
フォーメーションを組んでいても、そのポジションが穴になり、
そこばかり攻められる。他の選手たちがみんなそのアシストにまわる。
結果、フォーメーションは崩壊する。
ではどうしたらいいのか。下のレベルを向上させることしかない。
あとは自分の体験を通して感じていることが言語化されていることは、
何にもかえがたい喜びだと思う。
どれ一つとして、さらっと読めるような言葉はなくて、
実感やシーンをともなって深く共感します。
ものづくりにおける核心は、やはり直感だと僕は思う。
(中略)
ところが、もっと突き詰めていけば、その直感を磨いているのも、
実は自分の体験である。ものをつくるということは、ここから
ここまでは論理性で、ここからが独自の感覚だと割り切れるような
ものではなくて、自分の中にあるものをすべてひっくるめた
カオス状態の中で向き合っていくことだ。
論理や理性がなければ、人に受け入れてもらえるようなものは
つくれないが、すべてを頭で整理して考えようとしても、人の心を
震わせるような音楽はできない。秩序立てて考えられないところで
苦しんで、もがいて、必死の思いで何かを生み出そうとする。
その先の、自分でつくってやろう、こうしてやろうといった作為の
ようなものが意識から削ぎ落とされたところに到達すると、
人を感動させるような力を持った音楽が生まれてくるのだと思う。
方向性に迷ったときに、僕は初めのイメージに立ち返る。
考えすぎて見失ってしまうものもある。この仕事で何を求められて
いるのか、それを自分は最初にどう受けとめたのか、というところに
戻るのが一番いい。
最近では、結局はひたすら考えるしかないという心境になっている。
考えて、考えて、自分を極限まで追い詰めていくしかないのではないか、
といった感じだ。何かが降りてくる、その瞬間を自分自身が受け入れ
やすくすることに時間と力を注ぐ。つまりは自分の受け入れ態勢を
整える状況づくりをすることなのかなあ、といった思いである。
そこまでは毎回、非常に苦しい状態が続く。
最近いろんな人と話していて思うのは、結局いかに多くのものを観て、
聴いて、読んでいるかが大切だということだ。
想像力の源である感性、その土台になっているのは自分の中の知識や
経験の蓄積だ。そのストックを、絶対量を増やしていくことが、
自分のキャパシティ(受容力)を広げることにつながる。
ものをつくる人間に必要なのは、自分の作品に対してのこだわり、
独善に陥らないバランス感覚、そしてタフな精神力、この3つだと
思っている。どれが欠けてもうまくいかない。
人当たりがよくて、人の話もよく聞き、慈愛に満ち、日々の恵みに
感謝する心をつねに忘れず、それでいていい曲が書けるような
聖人君子には、とてもなれそうにない。多少はいい人間になりたいとも
思うが、いい人間になることといい曲を書くこと、どちらを選ぶかと
問われたら、ためらわずにいい曲を書くほうを選ぶだろう。
あと何年かして、たとえば自分がもっとすごく実績を積んだとしてもなお、
この本の同じ部分が、さらなる幅と深みをともなって、響くと思う。