世界を変えるために、
ビル・ゲイツが世界の子供たちを5歳まで生かすとしたら、
僕はその子供たちに教育をプレゼントするんだ
2008年に読んだ本の順位をつけるとしたら、
まちがいなくNo.1の本が、これです。
マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった
矢羽野薫
(2009年のNO.1の本も、早くも決まりつつありますが
それはまたおいおい)
今年、このブログを始めたのも、その他いろいろ自分の今後
のことを腰を据えて考え出したのも、この本がきっかけ
といっていいほど、大きな転換点となった本です。
昨年12月、ジョン・ウッド氏が来日した際のフォーラムに
参加した際は、雷に打たれたような気になりました。
シンプルなんです。
どうしてもそれをやりたい、自分がやるべきだと思ったからやる。
突き動かされる何かに従う。
そういうメッセージがズバーっと刺さりました。
ジョン・ウッド氏は34歳の若さでマイクロソフトという
世界的大企業のエグゼクティブの座に登りつめながら、
そのキャリアを捨て、ネパール、ベトナムや南アフリカをはじめ、
世界8ヶ国の途上国で教育支援を行うNPO、ルーム・トゥ・リード
を設立。
2000年に始まったルーム・トゥ・リード
の活動は、途上国に児童書を
寄贈し、学校や図書館を建て、奨学金を提供するというもので、
活動自体は決して目新しいものではありません。
しかしそれにも関わらず、これほどまでに注目されている理由は、
従来の慈善活動とは異なり、ウッド氏がマイクロソフトで学んだ
同社独自のカルチャーや、優れたビジネスのノウハウを組織運営
に取り込み、大きな成果を出していることにあります。
例えば、"Think Big(常に大きく考えろ)"というマイクロソフトの
カルチャーで育ったウッド氏は、「2020年までに1000万人の子供に
学びの場を届ける」というビジョンを、ロバ数頭で本をネパールに
運んでいた設立当初から掲げ、活動に取り組んできました。
そして、設立からまだ8年にも関わらず、すでに桁外れの成果を実現
しています。
・設立した学校数:440校
・設立した図書館数:5,160校
・届けた書籍数:420万冊
・活動の恩恵を受けている子供たち:170万人以上
(2008年5月時点)
(ここまで、ISL社会イノベーターフォーラムの案内より)
フォーラムの後は、ご本人の講演を聞いて興奮冷めやらぬまま、
すごいすごいを連発したブログを書き、周りの人に本を
進めまくりました。
氏の活動のそもそものきっかけは、マイクロソフト時代に
休暇で訪れたネパールで、偶然見学をさせてもらうことになって
訪れた学校。
その図書室には、1冊の本もなく、あるのは南京錠で閉ざされた棚だけ。
先生が言うには、本は貴重なものだから、子供たちが傷めないよう
こうやって保管してある、とのこと。
そんな状態で、子供たちはどうやって知識を学べるのだろう?
棚を開け、中を見せてもらうと、そこに入っていたのは、
ダニエル・スティールや、ウンベルト・エーコ、ガイドブック
など、バックパッカーが置いていった本。
幼い子供たちが学べる本ではない。
物質に恵まれたこの時代に、ありえない。
それをきっかけに、ジョン・ウッド氏は、まずは本の寄贈や
本を購入するための資金を集めることから始めます。
ジョン・ウッド氏のルーム・トゥ・リード
の活動は、目新しい活動
ではないかもしれませんが、他の活動と決定的に大きな違いが
あります。
それは、「スピード」と「結果」です。
スターバックスがお店をオープンするスピードより早く、
世界中に図書館をオープンしているそうです。
2008年は2,000の図書館をアジア、アフリカに開設。
1日5つ、5時間ごとに1つの図書館をオープンさせています。
というように、数字できちんと活動の成果を見せてくれます。
また、
男の子を教育することは、その男の子を教育することに
しかならない。女の子を教育することは、家族全体と、
さらには次の世代をも教育することになる
と言って、幼い女の子を学校に通えるようにする奨学金プログラム
も提供しています。
「本が大好き♪読み切れないで積読してるの♪」
なんて言っている私と、
字も読めず、ましてや本なんて読んだこともなく、
学校にも行かれず、ただ毎日家の手伝いをしている女の子。
自分はいったい何をしているのだろう?と根源的な問いを
投げかけられたような気がします。
他にも、ジョン・ウッド氏自身の役割は活動を広げる優秀な人材を
集めることとファンドレイジングなので、他は人にまかせて
そこに専念していると言っていました。
あとは世界中の37の国で、まったく無償で、ボランティアの方々による
チャプターという寄付金を集める機能があるそうです。
マイクロソフトのビル&メリンダ・ゲイツは、
世界中の子供たちに予防接種をすることで、
子どもたちの命を守っている。
そうやって5歳まで生きることができた子どもたちに
自分は教育を受けられる機会を提供することで、
50年後の世界を変えている。
と言っていました。
また、ここまで世界中でこの活動が支持を受ける理由を聞かれた時は、
寄付金の行き先をしっかり伝えていることと、成果を常に報告
し続けていること、と言っていました。
BOOK OFFでは、持ち込んだ人が希望すれば、買取金額をこの活動に
寄付してくれるそうです。
http://www.roomtoread.org/involvement/chapters/japan/index.html#book-off-donation
社会起業家が、世界中でどんどん増えてきている世の中、
ジョン・ウッド氏が出した成果は、同じように世界をよくしようと
考えている人たちにとって、大きな影響を与えたのではないでしょうか。
もちろん、本を読む喜び、学ぶ喜びを知った子供たちにも。
この本を読むと、自分はいかに生き、何をなすべきか、という
ちょっと大きなテーマについて考えさせられると思います。
ぜひ一度、読んでください。
必ず一度、読んでください。
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日々のつれづれはこっちで書いてます(ふふふ)
What's on my mind? ~きょうの記録~
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