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先日朝一の新幹線に乗り、日帰りで京都に建物探訪の旅へ。

その主な目的は、南禅寺近くにある野村財閥創業者である野村徳七氏が

11年もの歳月をかけて昭和3年になんと39歳!という若さで建てた

「碧雲荘」(非公開)へ貴重な見学の機会を得られたからです。

ここは東山の景観をうまく庭園の一部のように取り込んでいる素晴らしいお屋敷です。

正式には別邸になります。

さすが関西財界の重鎮で、戦前の実業家は○○○もんやら、なんとかファンドや、

なんとかウィルなんかの成金とは、スケールが違います。


敷地6,000坪という広大な敷地内に琵琶湖疎水を直に邸内に引き込んでいる

大きな池もあり、鷺や、白鳥が放たれていました。

また池の中に月見台や、屋形舟の形をした茶室が浮かんでいるという、

文字に書くとイメージがわかないと思いますが、まるで夢物語の世界が

そこには広がっています。

世はあたかも平安時代のよう。

敷地内の写真撮影がNGだったので、外観のほんの一部しか写せないのが

残念でなりません。

警備員やら職員やらが盗撮をしないように、各所に配置していたり見学者がルートを

はずす事がないようにガードしていて、無理でした。

以前も、東京・品川にある同じく非公開の三菱財閥のお屋敷を見学した際にも、

引率者の方が、写真が外部に流出すると色々な所から見学の申し出があるので

敷地内でのは撮影はしないように、と言っていました。

しかし、このような広大で素晴らしい庭園を持つお屋敷は、

大企業の迎賓館的使用以外には利用がないそうなので、

空いたスケジュールを見て見学料でも徴収してでも

公開した方が、逆に企業イメージもあがるし、文化財保護の大切さ、

一流の庭師職人や建築家の素晴らしさを視覚的に理解させるには、

これ以上のものはないと思うのですが。。。

都心では、相変わらずマンション開発業者が大きな敷地や、

まとまった敷地を確保するために、このようなお屋敷を買いあさり、

どんどんなくなっているのが現実です。


何かさびしい気がします。


今回の京都日帰り旅行で撮りためた写真を何回かに分けてアップしていきますので

建築好きの人は、要チェックです。

こちらも要チェックですが。