骨端線は子どもが捻挫などケガをした際に、損傷することがあります。身長があとどの程度伸びるのかなどインターネットで検索すると、よく出てくるキーワードですね。骨端線が関わる骨の成長(前編)と、骨端線の損傷(後編)についての話です。

 

骨端線

子どもの骨の端には、骨端線という骨の成長の芽となる軟骨でできた層があります。主に骨の長さの成長に関わっています。レントゲンでは軟骨は写りませんので、黒っぽく板のように見えることから成長板とも言われます。

 

 

骨の成長

骨端線では軟骨が次々と生まれます。生まれた軟骨が段々と成熟していき、しだいに骨へと置き換わっていきます。それが繰り返されることで骨が縦方向へ伸びていきます。つまり、骨の成長の芽である骨端線があることで、骨は伸びていくことができるのです。

 

 思春期が終わる頃になると、骨端線は段々と薄くなり、やがてすべて軟骨が骨へと置き換わっていきます。骨端線の閉鎖です。そうなると、骨は伸びることができなくなりますので、身長もそれ以上伸びなくなるということになります。

 

 

レントゲンやエコー(超音波画像観察装置)で骨端線がまだ見えるようなら、身長もまだ伸びるということが言えるのではないでしょうか。

 

後編へつづく~☆