当院ではテーピングとホワイトテープで固定をし、安静の指示をしておりましたが、
ご家族の勧めで、『足の外科』にて痛み止めの注射を受けられました。
今回は、痛みの度合いがNRS2/10となり、かなり痛みが無くなってきました。
腫脹や圧痛もほぼ消失し、SSP治療に加え、治癒過程を進めるために超音波治療も開始しました。
整形外科でレントゲンを撮ってこられましたのでこちらでも拝見いたしましたが、
やはり【外脛骨】の存在が認められました。
(画像がわかりにくいのですが、レントゲン画像の側面から見たのが、当院の超音波画像です)
ご自身の職業(バレエの先生)を続けられるように、
負荷のかからない靴(ローヒールで横のしめつけの少ないもの)やストレッチなどを指導しました。
お帰りの際の後ろ姿が軽やかで(さすがバレエの先生!)、私共もとてもうれしいです。
●痛み止めの注射(ステロイド剤)とは?
当院で注射をすることはできませんが、
痛みの強い場合、炎症期において一度だけ痛み止めの注射を打つことも考慮します。
理由としては、炎症反応が強い場合、痛みによる不眠などで体力を消耗し、
炎症が治まらないため治癒遷延をきたしてしまいます。
その時は、痛み止めの注射を打って、過剰な炎症反応を止めることにより、
痛みの緩和と治癒過程を進められるようにします。
しかし、ステロイド剤による痛み止めは、炎症を止めるだけでなく、
全ての細胞の活動を停止させるので、ご自身の体にとってもリスクを伴います。
そのため痛み止めの注射は、一度だけにしてくださいとお伝えしています。

