昨日、当院で整復・固定をいたしましたが、特に夜間痛も無く睡眠を取れましたとのことです。
NRS3/10と痛みもおさまり、外見からも腫脹がかなり引いているのが分かります。
現在、腫脹減退のためギプス内で患部の動揺性と動作時痛が少し発生しているため、
ミュンスター固定に変更し、前腕の回内外制限をかけました。
当院では、ギプス固定をいたしますが、すぐに半分に割ります。
再度、テープを巻いて留めてしまいますが、緊急時には患者さん自身でも外せるようになっています。
また、毎日ギプスを外して、転位しないように気を付けながら丁寧に清拭します。
(濡れタオルで拭きます)
皮膚の状態を良好にしておくことが、骨折治癒において大変重要だからです。
●どうして皮膚の状態が大切なの?●
骨折箇所の皮膚が汚れてかゆみが起こると、身体はまず皮膚の状態を良好にしようと働きます。
なぜなら皮膚というのは生体にとって最大のバリアなのです。
そこが破壊されると身体に色々なものが侵入してしまいますので、第一優先されるのです。
そのため、骨折部の修復がなかなか進まなくなってしまうからです。