画像①外観(正面)                画像②外観(側面)




画像③超音波画像(背側・Repo前)      画像④超音波画像(背側・Repo後)




画像⑤ギプス固定                画像⑥腫脹減退の様子

7月20日(月)サッカーをしていて転倒して左手をつき受傷する。

近くの整形外科にてレントゲンとシーネ固定をされたが腫れと痛みが強く、7月22日(水)に来院。


問診では、小指側の骨が折れたと説明を受けたとのことですが、

視診・触診上では、母指側の橈骨遠位端骨折が疑われます。


NRS10以上/10・腫脹(++)(画像①②)・限局性圧痛(+)・背側転位、

超音波画像では、骨皮質の連続性の欠如・背側及び撓側転位がみられ、

橈骨遠位端骨折(コーレス骨折)と判断いたしました。


その後、徒手整復を行い、超音波画像にて整復された位置を確認し、

掌尺屈位でギプス固定(画像⑤)をしました。


整復固定後まもなく、腫脹の減退が見られ痛みも半減されたようでした。(画像⑥参照)


職業上(美容師さん)、三角巾の固定が難しいのでカフを用意し、

手を使っていないときはすぐに吊ってもらえるようにしました。


痛みの強いときは、ロキソニンSなどのNSAIDsの使用をおすすめしました。