記憶に残ってる学校の先生

高校時代の部活の顧問の先生


部活は吹奏楽部

中学時代も吹奏楽部でしたが

楽器はコントラバスでした


今なら魅力がわかる

低音楽器ですが

子供だった私は

旋律がいっぱい吹ける楽器が

羨ましくて


高校からは

華やかな管楽器を吹きたい


なので、初心者として

入部しました


人気が集中していたサックスを

ジャンケンでゲットし


サックスの1年生は4人

うち初心者は私含めて3人でした


楽器を買ってもらって間もない頃

サックス初心者3名が

先生の部屋に呼ばれて

先生の前で吹かされ


その時

「お前が一番ヘタだ」

とはっきり言われてしまいました


「私は向いてなかったのか」

と、色々後悔しましたが

親に頼み込んで

楽器を買ってもらったばかり

もう後には引けません


なので、思いつく限り

ありとあらゆる事を

やりました


顔の筋トレ

腹筋の筋トレ


部室に置いてある練習曲を

何度も繰り返し練習し


当時はとても少なかった

クラシックサックスの音源を

カセットテープが

擦り切れそうなほど

繰り返し聞きました


その成果か

ソロコンテストや

アンサンブルコンテストなどで

いい結果を残せるまでに

なりました


あの時の先生の言葉が

この結果を狙っての事だったのかは

今となってはわかりませんが


あの時の

先生の厳しい言葉がなければ

高校時代の成功は

なかったでしょう


ただ、当時の私は

井の中の蛙だったと

大学生になって

プロのレッスンを受けるようになって

思い知らされましたが


高校時代の私は

恥ずかしいほど

基礎がまるでなってなかった


楽器を基礎から学ぶには

やはり専門家の指導は必須


うちの県は

そこに全く力を入れていないから

東海大会以降は

ボロボロに負けるのです


県の中でどれほど

いい結果を残そうとも

何の自慢にもなりません



その顧問の先生

その後の赴任先で

「昔、すごい教え子がおってなぁ」と、

私の話をあちこちで繰り返し

されていたんだとか


中学までは

影の薄かった私が

ここまで人の心に

残れるなんて

夢にも思いませんでした


先生のアイデアで

和装に使う伊達締めを

腹筋の補助に使う裏技を

私が3年生の時に

教えてもらいました


それが要因かは

わかりませんが

大編成ギリギリの人数でも

大人数の学校に

引けを取らないサウンドが

出ていたとの事


そしてこの時

コンクールで

念願の東海大会に進みました


今でもこの方法を使って

度々見舞われたスランプを

抜け出し


長いブランクも

短期間で解消できました


どの教則本にも

書かれていませんが

素晴らしい裏技


本当に

いろんな事を

教えていただきました


先生、まだお元気かな?

 

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