時間が戻るならこの時に戻りたい

今の楽団に入って

3年ほど経った頃


皆に力を認めてもらって

色んなアンサンブルに誘われて

楽しさの絶頂でした


そんな中

楽団のリーダー格のメンバーに

勧められて

10年来の付き合いだという

ドラマーと

コンボバンドを組んで

ステージに上がる事が

実現して


何年も温めていた

憧れの1曲を演奏する夢も

叶いました


そのドラマーは

それまでに共演した中で

最高の腕前


音楽の要である

リズムセクションを

最高のドラマーが

担当してくれるバンドは

過去に経験のない

素晴らしさでした


そしてドラマーの方も

私に対して

同じ感想を抱いてくれて

このバンドを

1回で終わらせず

活動を続けていこうと

誘われました


今の楽団に入るまでは

所属先の楽団で

思うように活動させてもらえず

その不満を解消するべく

自分でメンバーを探して

アンサンブルを組んでも

メンバーのやる気や技量に

満足出来ず…


活動の場探し

人材探しに

散々苦労してきた中で

素晴らしいプレイヤーと出会い

しかも意気投合して

活動に誘われるなんて

夢のような話!


迷わず同意して

彼らとのバンド活動が

始まったのですが…


あの時

最初の1回だけに

しておくべきだったと

後悔しています


そのバンドでは

毎月のようにあちこちで演奏し

新潟ジャズストリートにも

連れて行ってもらいました

とても楽しかったのですが…


結成して一年も経たないうちに

バンマスだったドラマーが

突然ブログで解散を宣言し

THE END




なぜそんな事になったのか…


私が原因として認識しているのは

元々仲の良かった

ドラマーとピアニストとの諍い


毎晩のように続く口論に

耐えられなくなったと

ドラマーから聞いていて

半ば衝動的な解散宣言だったように

見えました


そして、その原因に

不本意ながら

私が関わる事になってしまった


当時の私には

どうする事も出来なかったけど


ピアニストと

もうちょっと仲良くできていたら

もしかしたら

最悪の事態は免れたのかもしれない


解散後

ドラマーからも

そう責められました


でも、常に

ギラギラしたライバル意識を

私に向けていたピアニストが

ちょっと怖くて


話しかけられて

にこやかに応答するのが精一杯


ピアニストは、決して

悪い人でも嫌な人でも

ないのですが


元々、相手が誰でも

親しみを持って人と接するのが

苦手な私にとっては

あまりにも

難度が高過ぎる相手でした

なので、どうしても

自分からグイグイ近づいて

仲良くする事が

出来ませんでした


バンドに私が加われば

どうしてもフロント楽器の私が

主役になってしまう

 

そんなピアニストの不満は

わかっていたので

私の降り番を増やしてほしいと

何度もお願いしたのですが

聞いてもらえず


そういった諸々の事が

積み重なっての崩壊だったと

私は認識しています


そのドラマーとは

今の楽団ではエキストラとして

彼を紹介してくれた人を含む

楽団メンバーが多く参加していた

金管バンドでも

メンバーとして一緒でしたが


温厚で楽しい人だったのに

コンボバンドを崩壊させてから

まるで人が変わったかのように

些細な事で激怒したり

メンバーが交流に使っていた

掲示板に

おかしな書き込みをしたり

といった奇行が続き


程なく金管バントも崩壊


10年来の付き合いだったという

紹介してくれた人とも

疎遠になってしまいました


ドラマーが豹変したのは

私のせい


紹介してくれた人は

きっと私を

恨んでいるのでしょう


大事な音楽仲間を

私のせいで失ったと


ドラマーを紹介者してくれた人も

私にはとても友好的で

一緒に楽しく活動していたのに

あれ以来

私への態度が一変しました


彼らとの活動は

とても魅力的でしたが

もう彼らから 

誘ってもらえる事は

ないでしょう



思えば

紹介者を差し置いて

ドラマーとバンドを組むなんて

してはいけない事だったのです


素晴らしいプレイヤーと

意気投合した喜びに

大切な義理を忘れていました

 

時間が戻るなら…


バンドを組もうと誘われた

あの時に戻りたいと


今の八方塞がりの状態を

嘆く度に思います


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