理不尽だと思ったこと

まだ若い頃ですが

仕事で、某百貨店の

友の会システムを

手掛けた事がありました


お客様に希望のビジョンがなく

あの手この手で提案しても

社内会議をしないで

我々との打ち合わせに来るから

その場で揉めるばかりで

ちっとも進まない


それどころか

「文字が多くて読む気がしない」と

子供みたいな事を言って

我々の資料を読む事すら

してくれないお客様でした


こんな調子で

仕様が決定しない為に

なかなか開発に着手出来ず


それでも納期は

変わらない


当初の半分以下に

圧迫された開発期間となり

毎日鬼のように残業するハメに

なったのですが


「お前たちのやり方が悪くて

こんな事態になったのだから

残業しても一切付けるな」と

鬼支店長


毎晩深夜バスで帰り

更に自宅で進められる分は

持ち帰って仕事


サービス残業なのに

睡眠時間が2〜3時間の毎日が

2ヶ月近く続きました


今のプロジェクトでも

終電帰りが続けば

同じ状態になりますが


当時は手書きだった勤怠入力を

システム化した事で

不当に時間を

書き換えさせられる事が

なくなり

働いた分の残業手当は

確実に入る


残業時間がある程度超過すれば

休ませてもらえるし

セキュリティの関係で

自宅に仕事を持ち帰る事も

今はできません


法律に守られるようになって

あの頃より随分マシに

なりました


もっとも悔しくて

心残りなのは…


その年の夏休みは

所属楽団でシンガポール遠征の

予定があったのですが

本稼働がお盆期間中だから

その期間は休むなと言われ

泣く泣く諦めさせられたのに


私は本稼働前に

プロジェクトから

抜ける事になり


シンガポールに行けたじゃん!


理不尽にも程がある❗️

ムキームキームキームキームキームキームキームキームキームキー


あの時初めて

会社を辞めたいと

強く思いました


…結局そのまま

この理不尽な仕事を

続けているのですが


女性が中途半端なスキルで

転職したって

ロクな仕事はないし

正社員すら難しいことは

わかっていたから


毎晩寝る時間を削られての

タダ働きが続いて


その時一緒に仕事をした

先輩社員は

血圧が上がって

髪がゴッソリ抜け落ち


私はその年の健康診断で

腎炎だと言われました

過労が原因だから

極度の無理はするなと


髪が抜け落ちた先輩社員を見て

支店長が発した

信じられない一言


「自己管理がなってないから

そういう事になる」


人が人に対して

言う言葉じゃない


後に

大勢の社員が辞める原因となる

非情なパワハラの一端を

最初に見た瞬間でした


自分の身は自分で守るしかない

社会の厳しさを痛感しました


そして

あまりに理不尽な

半年間でした

 

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