サプライチェーンの基礎からDXについて勉強中です。
世の中にある書籍を様々、読み進めておりまして
自分の備忘録も兼ねて記録しています。
●ビジネス・エコノミクス
2004年に出版された、ビジネスの問題を経済学の観点から分析を試みた書籍です。
著者の伊藤元重教授がこだわっているとおり、米国では同様の試みが多くされて
いるものの、やっぱり日本人にとっては米国の事例を紹介されても馴染みが薄いし
米国の研究者による日本事例では中身が薄い。
ということで、非常に多くの日本企業の実例をもとに分析がされていて面白いです。
・吉野家での牛丼の値段決め方
・医薬品業界で後発の大正製薬などの卸売り価格の決め方
・松下電器(ナショナル)の流通チャネルの過去における強みと、それがその後は弱みになったこと
・資生堂やキリンでも同様のことが起こったこと
・百貨店と紳士服量販店の原価構成の違い
・ローソンとセブンイレブンの違い
・ソニーがなぜハリウッド企業を買収したか
そして、経済学理論をうまくビジネスでの競争、生き残り戦略の説明に使っています。
・エイジェンシーの理論
・ゲーム理論
・マイケルポーターの競争戦略論
読みやすくて、硬派な内容でした。
そして、読み終わってさらに面白いことを発見しました。
この「ビジネス・エコノミクス」は20年前に刊行されたものでしたが、
同じ著者により2021年に第2版の同名書籍が出ています。
こちらも読んでみようと思います。