特急、特急、特急・・・
豊橋駅の平日朝の時刻表。
ご覧の通り、殆どは赤く表記されています。
豊橋駅のラッシュ時の電車は「快速特急」および「特急」のどちらかしか存在しません。
急行の初発時刻は8:23。それ以降は23分・53分というように循環ダイヤとなっています。
では、何故これだけの特急を朝から走らせているのか・・・
それは、
「JRとの競合に勝つため」 です。
豊橋駅はJR東海が管理する駅で、名鉄はJRのホームを間借りしています。
そのため、いろいろと制約があり、1時間に発車できる本数は6本までという制限も受けています。
それとは対照的に、JRは4~6番ホームをフル活用し、朝は8分間隔で快速系統の列車を走らせています。
名鉄は、本数面においてはJRに太刀打ちすることはできません。
ならば、スピードで勝負するしかありません。
仮に急行で走ったとしても名鉄の朝の時間帯でありがちな臨時停車等もある上に、途中駅で特急を待避する結果にもなってしまうので、急行では明らかにJRよりもスピードが劣ってしまいます。
そのため、名鉄は朝ラッシュ時の電車を全て快速特急・特急に統一。ラッシュ時の急行は全て伊奈始発とした上で、速達化を図っています。
ただし、快速特急・特急ともに伊奈や国府などの一部駅への臨時停車もあるため、日中の快速特急よりも遅くなることは避けられない状況になっています。
こういう不利な状況で、名鉄はJRにどのようにして立ち向かうのか?注目すべき所です。
