パノラマカーを振り返る 「全ての・・・終わり」
(2009年8月30日 豊明)本当に、本当に、終わりの旅となりました。
「ありがとうパノラマカー ラストラン」。始発の豊明駅には、今にもホームから溢れそうなくらいの沢山の人が集結。その沢山の人々に見守られ、パノラマカーが最後のイベント運行に出発しました。
今回のルートは豊明駅を出発し、本宿駅で40分停車、その後伊奈駅まで走り、伊奈駅で折り返した上で本宿駅に到着し、そのまま舞木検査場へ回送されるというルートでした。








パノラマカーの隅から隅まで、あらゆる箇所が思い出そのものです。何気なく見過ごしていたもの。それも今思えば、一つ一つが貴重なものでした。
17622日。実に長い間、東海の街を駆け抜けていました。
この前面展望。二度と見られないと思うと・・・ 寂しい限りです。
本宿駅改札口にはこのようなものが・・・。「永遠に」と呼ばれる日が来てしまったわけです。
パノラマカーよりも先に引退した本宿駅旧駅舎。ちゃんと形に残されています。
パノラマカーが無くなっても、この案内だけはいつまでも残してほしいです
これを見て、パノラマカーのことを思い出してくれる人がこれから増えてくれると祈りたい(見なくても覚えてる人が多いですけどね・・・)そんなこんなでいろんな写真を撮りつつ、パノラマカーにとっての最後の舞台である本宿駅・1番線に移動しました。
ホームに到着して早々、溢れんばかりの人だかりが既に出来ていました。その人混みを掻き分け、決して良いとは言えない撮影場所に到着した私。その数分後、パノラマカーが到着しました。
到着後、しばらくしてからドアが開き、乗客が大量に降りてきました。
その後、小規模な式典が行われ、ついにパノラマカーは本宿を去ることとなりました。本宿駅に集結した多くのファンの思いを背負って、パノラマカーは舞木に向けて発車しました。
「ありがとう」の声が本宿駅全体に強く響き渡りました。これだけ愛された鉄道車両。本当に本当に幸せ者でした。
48年。実に17622日。「とても長い」程度では言い切れないほどの間、名古屋の街を、愛知の街を、岐阜の街を駆け抜けていたパノラマカー。
今日がパノラマカーにとっての「全ての、終わり」の日です。
でも、ファンの心の中では「パノラマカー」に終わりの日など存在しないと思います。
深く刻まれたパノラマカーの歴史。いつまでもいつまでも再生されることでしょう。
もうパノラマカーという車両が走ることは無いです。我々に姿を見せてくれることも無いことでしょう。
それでも、ファンや沿線住民の記憶の中ではいつまでもパノラマカーの記憶が鮮明に残っているはずです。
つまらない記事ですが、最後まで読んでいただいた皆様、ありがとうございました。
そして、48年に渡り活躍し続けたパノラマカー、
本当にお疲れ様でした。そして今までありがとう!!!