2012年4月21日(土)に放送のTBS系長寿番組である
「世界ふしぎ発見」では、スペインのバレアレス諸島が舞台でした。
私はスペイン好きではありますが、地中海リゾート地として
有名なこのバレアレス諸島には行ったこともないし、
正直そんなに興味があったわけではありませんでした。
それでも番組で紹介されていた内容に結構面白かった点が
ありましたので、メモを兼ねてブログ記事にしてみました。
※番組内容の紹介を及び批評の意味合いから、
番組HPより内容の一部引用や画像の転載をしております
今回話題にするバレアレス諸島とは、バルセロナの南の海にある
イビサ、マヨルカ、メノルカの三つの島を中心とする地域。
ここらは世界中でも屈指のリゾート地ですが、主にドイツ人や
北欧の人達が多く訪れると言います。北欧では太陽の恵みが
少ないですから、こうしてスペイン、南仏、イタリア、ギリシャ
等の南欧に陽の光を求めて訪れるわけですね。
まずはマヨルカ島からバレアレス諸島巡りが始まってましたが、
冒頭で出てきたこの花。桜に似ていますが、桜ではありません。
正解はアーモンドの花。
日本でも はままつフルーツパーク 等で見られるようです。
なお、この画像はググッて見つけたものであり、番組HPからの
転載ではありません。
マジョルカ島名物であるらしい、渦巻きデニッシュこと
エンサイマーダ。豚の脂であるラードを生地にタップリと
塗りつけて焼き上げるこのエンサイマーダですが、
食べると別にくどいこともなくて美味しいとの出演者達の反応。
これは番組で紹介されて初めて知りました。
機会があれば食べてみたいですが、日本でこのエンサイマーダを
扱ってるパン屋なんてないだろうなぁ...。
これは番組で紹介されていたマヨルカのドラック洞窟。
鍾乳洞もいいですが、この世界最大級の地底湖がまた素晴らしい。
番組HPにあったミステリーハンターの報告では、このスペースは
コンサートホールにもなっているとか。
洞窟内ですから、さぞ音響効果も良いことでしょう。
もしこの場所に行くことが出来たなら、絶対写真を撮りまくりますね。

次に紹介されたイビサ島では、まずフェニキア人の残した
アルファベットが紹介されていました。
フェニキア人は海の民。中東のレバノンが発祥で、
同地の名産品であるレバノン杉で造った船を操り、
古代の地中海世界で主に交易活動で栄えた民族でした。
フェニキア人が建国したカルタゴは古代地中海世界に
君臨した商業国家でしたが、シチリア島の領有を巡る争いから
ローマと対立し、結局三度のポエニ戦争の結果滅びてしまいました。
ですが、彼らが残したアルファベットは今でも西洋文明圏の
文化の根幹を担っていますし、レバノン杉もイビサ島では
多いそうです。レバノン杉は建材としてうってつけの樹木であり、
フェニキア人達の有力な交易商品でもあったそうです。
そんなイビサ島に残るフェニキア人達の遺産の一つが、
このイビザンハウンド。
現在ではイビサ島の固有種であるそうですが、元々は
エジプトで飼われていたファラオ・ハウンドであると推測されてます。
エジプト神話では動物を神格化した神様が沢山いますが、
その中でも著名な神である、頭が犬のアヌビス神。
このアヌビス神のモデルとなったのがファラオハウンドであり、
そのファラオハウンドがフェニキア人の手によってイビサ島に
持ち込まれ、隔離された状況でイビサ島の固有種となったようです。
詳細は 『ドッグ・ガイドbyアニマルプラネット』というHPの
イビザンハウンド (←クリックするとリンク先に飛びます)
の項を参照してくださいませ。
ワタシって結構エジプト神話も好きなんです。というか、神話萌えです。
なので、結構この情報は個人的に高ポイントでした。
最後に紹介されていたのがメノルカ島。この島の中心である
マオンという町で作られてきたソースである「サルサ・マオネーサ」
のマオネーサの部分が変化し、マヨネーズと呼ばれることになったとか。
現在でも同地ではマヨネーズは手作りのおふくろの味。
番組では、イソギンチャクのフライにパプリカ入りのマヨネーズを
かけたものをミステリーハンターが食べてました。
気になるお味の方は「牡蠣みたいで、香りが青海苔のよう」
ということらしいです。ミステリーハンターがマヨネーズ作りに
挑戦してましたが、あえなく失敗してました。
結構手作りマヨネーズは奥が深いようです。
メノルカ島はマヨラーの聖地とも言ってよい場所。
この地に攻め込んだフランスの将校が、その製法を本国に
持ち帰っていなかったら、「サルサ・マオネーサ」はメノルカの
ローカルソースのままで、世界中にマヨネーズが広がることも
なかったかもしれません。そうであったら、たこ焼きや
お好み焼きの食べかたも現在主流のマヨネーズ付けでは
なかったかもしれませんね。
あとメノルカ島で興味深かったのが、このタウラと呼ばれる
巨石建造物の遺跡。なんだかストーンヘンジを彷彿させる
このタウラですが、詳細は全く謎であるとか。
2000年以上前のものと言われてるそうですが、
ローマ人やフェニキア人の作ったものであれば
何らかの記録が残っていそうなものですから、素人考えですが
「フェニキア人より前にメノルカ島に在住していた民が
造ったものであるのでは?」と個人的には思います。
このタウラの謎が解ける日はやってくるのか?
これぞ正にミステリーですねぇ。
そして、最後に話題にするのは番組で問題となっていた日本の作物。
「日本のある作物が缶詰用としてスペインでも盛んに造られているが、
それは何でしょうか?」という問題でしたが、正解は蜜柑でした。
スペインはオレンジの栽培が盛んですから、同じ柑橘類である
蜜柑が正解とは意外でした。
しかし、日本で開発された蜜柑缶詰の生産技術がスペインに導入された
結果、スペインではかなりの量の蜜柑缶詰が生産されているとのこと。
オレンジでは何故駄目なのか?皮が蜜柑と違ってキレイには
剥けないのでしょうかねぇ?そういえばオレンジの缶詰も
あるにはありますが、大して目につきませんよねぇ...。
まぁ瀬戸内海の島で「地中海の気候に似ているから」
という理由でオリーブを栽培しているところがあるんですから、
スペインで蜜柑栽培をしても別に不都合なことはありませんね。
バレアレス諸島が「瀬戸内海の島々に似ている」という理由で、
封切りされたばかりのアニメ映画とタイアップ企画的な流れで
番宣的なノリ&映画のキャラの声を担当していた人達が
4人も番宣を兼ねて出演していたことに多少のウザさは感じた
ものの、総じて色々とタメになったバレアレス諸島の紹介でありました。
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