平清盛第9話「ふたりのはみだし者」Vamos的解説前編(今回は源氏の義朝がメイン)
平清盛第9話「ふたりのはみだし者」Vamos的解説中編(今回は宮中昼ドラがメイン)
に続く後編。ようやくこれでこの第9話が完結になります。
佐藤義清(西行)と待賢門院(璋子)が絶賛昼ドラ継続中
であった頃、清盛は行方不明になっていた雅仁親王を発見![]()
ですが、その親王殿下はエラいことになってました![]()
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身ぐるみ剥がされとります!
いくら今様好きでヤンチャだったと記録に残っているお方とはいえ、
さすがにやり過ぎだ!
通憲の言うたとおりじゃ!
博打など損をするように出来ておる!
と博打行為撲滅キャンペーンをしてくれるのか?と思ったら...
懲りずに今度は清盛を相手に双六してるやんけ~!
それにしても、冒頭で生まれたばかり
であった
重盛が、もうこんなに大きくなってる![]()
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しかも雅仁親王は一方的に賭けを始めます。
「勝ったほうが負けた方の願いを必ず一つ聞き届けるのじゃ
」
しかも雅仁親王、
「わしが勝ったらこの子をもらおう
」
と清盛に要求します。
「人の子を犬猫の子と一緒に扱うな
」
と言いたいところですが、実は私の父方の祖父はそんな感じで
養子に入り、それによって私は今の名字を名乗っています。
実際は「3人いた男の子の中で、祖父が一番賢そうだったから」
という理由で、養家(私の父方の実家)に引き取られたそうですが...。
案外、当時ではというより昭和初期くらいまでは程度の差こそあれ、
ありふれた光景だったのかもしれません。
実は待賢門院(璋子)様もそういった経緯で
白河法皇の養女となり、ついでに法皇の
お手つきになったという話があったりする...。
ある意味白河院は、リアル光源氏ですか?
それに吉川英治の新平家物語では、清盛の三男である
宗盛は実は清盛の子ではなく、取替子だった
(男子が欲しい家と女子が欲しい家で互いの子供を
交換すること)なんて話になってたし...。
しかし雅仁親王、重盛(この時点では清太)に対して清盛が
「あっちへ行っておれ!」と追い払おうとしたのに対して
「構わぬ!」と言って、立会を自分が許したのに...。
ここで清盛が頭を下げ、
「お許し下さいませ!
こればかりは何卒、何卒!」
と懇願するも、
「ならぬ!早う振るのじゃ!」
と清太をイジリながら冷たく言い放つ雅仁親王。
究極のパワハラです!
自分で勝手に賭けを始め、
しかも勝ったときの対価として、子供を要求!
さすがに清盛が頭を下げて「ヤメテ~!」と懇願しても
「ならぬ!」
の一言です!
しかし、ここでなんと清太(重盛)が賽を振り、
10がデタ~![]()
これで雅仁親王に子供を拉致られずに済むと喜び、
コマを進める親子でしたが....
「せっかく楽しんでおった
のに、邪魔をしおって
」
雅仁親王、(理不尽な)激怒のあまり、
ちゃぶ台返しではありませんが、
双六台を薙ぎ払い...
清太に投げつけんばかりの剣幕!
殿下ご乱心でござる!
清盛も大事な我が子を守ろうと刀を抜き、
「清太に害をなそうとするのであれば、
雅仁様のお命頂戴つかまつる!」
と言って刀を突きつけます!
刀は長さから及び鍔の無いこと及び片手で
楽に握れていること等から推測して脇差です。
距離が近くて相手が無手の場合、太刀より短い
脇差の方が確実に相手を死傷させられます!
そういえばこの雅仁親王との双六シーンでは、
明らかにおかしなトレードマークである宋の剣ではなくて
脇差を使用していますね
それが自然な成り行きだ![]()
一々携帯性に劣り、抜刀しずらく、切れ味に劣る
宋の剣を合理主義者の清盛が使用していることがオカシイ![]()
しかし敢えて指摘するなら、
子供を庇ったこんな体制でどうやって脇差を抜けたのか?
まったく予備動作も感じられなかったし...
この体制で清盛が刀を抜くより、雅仁親王が双六板を
清盛父子に投げつけるほうが絶対的に早いのは明白だ
!
まぁ、その程度のことはあまり深くは突っ込まずスルーしましょう。
話を続けます
脆いものぞ!親子の絆など!
だがそなたにも流れておろう!
王家の血が!白河院の血が!
きっといずれ疼(うず)こうぞ!
現(うつつ)に生きる物の怪の血が!
平安時代は物騒で、治安が悪かったのが事実![]()
それなのに高貴なお方が、一人の共も連れずに
お一人で夜歩き?とてもじゃないが有り得ない!
まぁ破天荒すぎる雅仁親王(後白河天皇)だったら、
もしかしてアリなのかもしれない...。
と言っても、親王は武器
の一つも所持してませんでした。
盗賊は相手が親王だとて、容赦してくれるとは思えませんが
...。
それにNHKの平清盛公式サイトにUPされてる
『平安は、驚きが、いっぱい』
第一回そもそも平安時代って、どんな時代だったのですか?
にて時代考証担当の本郷和人氏が
殺人が起きても知らんぷり、
自分のことは自分で守れ!
って仰ってますケド...
スンゴイ矛盾を感じてしまうのですが...。
「長きにわたるふたりの
双六遊びは、まだ始まったばかりだった」
というナレーション(源頼朝)でこの話は終了しました。
清盛と、後の後白河天皇の争いが双六遊び
かよ...。
ホント、このドラマの行く末、
どこまで乱れるんでしょうかねぇ?
次回予告 タイトルは『義清散る』
もう放映は済んでますし、義清(西行)は有名人ですから
別にネタバレでもないですよね。
死にはしません。ただ
にクラスチェンジするだけです![]()
こうしてみると、第9話「二人のはみだしもの」は
濃ゆすぎるくらいの話だった。
・長男清太(重盛)誕生で清盛がパパに
・清盛、義清のリア充ぶりにアテられつつも、ヤバさも感じる![]()
・源氏の義朝主従が野生化&三浦氏の助力を得てパワーUP![]()
・鳥羽院と得子の間に皇子が生まれ、得子さんがパワーUP![]()
・雅仁親王、皇子誕生の祝の席で得子さんを挑発![]()
その発言に得子さんが反撃したら、待賢門院(璋子)泣いちゃた!
それで璋子様の天然&痛美女振りが改めて浮き彫りに![]()
・鳥羽院、「それでも璋子が好き
。だからイジメたくなる
」と
ドM&ドSっぷり全開
・待賢門院(璋子)は義清と危険な火遊び
義清に
フラグ立つ![]()
・雅仁親王、博打で身ぐるみ剥がされる![]()
・雅仁親王、清盛との双六で負けそうになってご乱心![]()
幼児虐待未遂でござる![]()
そんなところかな?色々検証すると面白かったが、
内容があまりにも酷すぎる
という
従来の主張になんら変化無し![]()
「大河ドラマ平清盛」の内容理解に役立った![]()
と思う方、周知にご協力願いまする
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