昨晩「開運!なんでも鑑定団」をみていたら、富本銭(ふほんせん)と
いうものが鑑定依頼品として出てきた。
気になる鑑定価格はなんと
\10,000,000ナリ!
ただ、今回鑑定依頼のあった富本銭は既に出土済みの
ものとは恐ろしく字体が異なっているため、
「鑑定ミスじゃないの?」といった声がネット上では散見できました。
実際どうなんでしょうかね?確かに字体のあまりの違いには
引っかかるものを感じるのも事実です。
そもそもこの富本銭とはなんぞや?
富本銭Wiki では
※一部抜粋はじめ
富本銭(ふほんせん)は、683年頃に日本でつくられたと
推定される銭貨である。
708年に発行された和同開珎より年代は古く、
日本で最初の貨幣とされる。
この貨幣が実際に流通したのか、たんなる
厭勝銭(えんしょうせん:まじない用に使われる銭)として
使われたに留まったかについては学説が分かれている。
なお、実際には「富夲」と刻印されており、
本来は「ふとう」と読むべきものである。
しかし、7-8世紀頃の日本古代において「夲」は「本」の
異体字として広く使用され、 逆に「本」字体の使用例を
見出すことは困難であることから「富本」とされる。
「ふほん」「ふとう」の呼び名についての論争は
江戸時代より存在した。
※一部抜粋終了
と書かれていました。
要するに683年につくられた日本で初めての貨幣として
認定されているものの、市場に流通して実際に取引において
使用された貨幣であったのか、または祭祀用に留まったのか
についての論争が継続中であり、その本質はまだ不明である
ようです。
というページでも色々と解説されていました。
あまり引用が過ぎるとイケマセンので、この富本銭について
関心をもった方は、是非アクセスして情報元を確認願います。
日本で作られた富本銭&和同開珎は規格が全く同じ。
これでは模倣、コピーと言われて当然ですが、
オリジナルと比べて酷くレベルが低いという
ほどでもありませんね。
古代貨幣のつくりかたとう箇所で使用されていた画像。
“なんだかプラモデルみたい”という説明がされていましたが、
まさにそのとおりです。
富本銭はまだまだ出土例が少なく、そのことからも
流通通貨では無いという見方が一般的な模様。
確かに現状では「日本で最初の流通貨幣は和同開珎」
という以前私が授業で習った歴史をひっくり返すのは
難しいでしょう。
それでも、今後の発見次第では歴史が塗り替えられる
可能性はある。
そうはならなくとも、日本で最初に鋳造された貨幣は
富本銭であるとうことはもう認めてもいいと思います。
「へぇ~!」と少しでも見て良かった
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