※この記事は私の主張を説明するのに都合の良いところをピックアップして書いております。
くれぐれも元の記事をご覧になり、その上で私の指摘する点をお考えいただけますよう
【女性編】2000年以降、一番よかった内閣総理大臣ランキング
半数以上の女性が支持したのはカリスマ性のあるあの首相 バブル崩壊後の1990年代以降、日本..........≪続きを読む≫
というアメーバニュースの記事に対し、私はその検証記事である
この記事の内容を信じてはいけません!内閣総理大臣についてのランキング記事を検証してみた
という記事を書きました。ここでは続編として、アンケート結果の数字に
ついて検証してみたいと思います。検証に用いるのは以下のデータです。
男性編調査対象と時期
調査時期:2011年10月8日~10月22日
調査対象:COBS ONLINE会員
調査数:男性313名
調査方法:インターネットログイン式アンケート
男性編のアンケート結果
1位 小泉純一郎 55.3%
2位 良かったと思う総理大臣はいない 24.9%
3位 麻生太郎 15.7%
4位 安倍晋三 5.4%
5位 福田康夫 2.2%
女性編調査対象と時期
調査時期:2011年10月8日~10月22日
調査対象:COBS ONLINE会員
調査数:女性687名
調査方法:インターネットログイン式アンケート
女性編のアンケート結果
1位 小泉純一郎 51.8%
2位 良かったと思う総理大臣はいない 36.4%
3位 麻生太郎 6.0%
4位 野田佳彦 2.9%
5位 菅直人 2.5%
※なお、記事の本文には女性の調査対象者687名は全て20代の女性で
あると書かれています。
まずは男性編から
男性編調査対象と時期
調査時期:2011年10月8日~10月22日
調査対象:COBS ONLINE会員
調査数:男性313名
調査方法:インターネットログイン式アンケート
男性編のアンケート結果
1位 小泉純一郎 55.3%
2位 良かったと思う総理大臣はいない 24.9%
3位 麻生太郎 15.7%
4位 安倍晋三 5.4%
5位 福田康夫 2.2%
という数字を素に作成したエクセルの表が以下のものです。
※1位 55.3%、2位 24.9%、3位 15.7%、4位 5.4%、5位 2.2%。
上の数字を全部足すと103.50%という本来ありえない数字になりました。
男性313人と女性の687人を足すと1000人という丁度計算のしやすい
数字になりますので、おそらく人数自体には間違いがないと思われます。
男性の支持率計算に間違いがあったと考えるのが自然であります。
支持率を素に支持者人数を割り出したところ11人増加の合計人数324人と
なりました。しかしアンケート内容の結果を覆す程の違いには
なっておらず、また他に参考にできる数字もないためこの結果から
検証作業を続けます。
アンケート解答人数が313人というのと誰の指示率が何%であるのか
ということから各総理の支持者が何人いるのかを検証していく作業。
まずは1人の支持者がいることによる支持率=1票の占める割合を出す
ことから始めました。男性の場合313人ですから、
313÷100=0.3195
という計算の結果から1票のあたりの支持率は0.3195%と算出しました。
つまり10人支持者がいれば 0.3195×10=3.195%
100人支持者がいた場合は 0.3195×100=31.95%
だということです。
1票の示す支持率が0.3195と分かったので、後は支持者の数字をいじって
支持率とほぼ等しくなる値を導けばよい。ということで
※青の数字はアンケート結果による支持率
小泉純一郎 0.3195×173(人)=55.271597(%) 55.3%
誰も支持しない 0.3195× 78(人)=24.920142(%) 24.9%
麻生太郎 0.3195× 49(人)=15.654961(%) 15.7%
安倍晋三 0.3195× 17(人)=5.431313(%) 5.4%
福田康夫 0.3195× 7(人)=2.236423(%) 2.2%
合計 0.3195×324(人)=103.514436(%)
となり、
小泉純一郎支持者=173人、誰も支持しない=78人、麻生太郎支持=49人、
安倍晋三支持=17人、福田康夫支持=7人、
支持者の合計は173+78+49+17+7=324(人)
となりました。人数が調査会社の発表である313人と異なる理由に
ついてはExcelの表の下で解説しましたので繰り返しません。
女性編
女性編調査対象と時期
調査時期:2011年10月8日~10月22日
調査対象:COBS ONLINE会員
調査数:女性687名
調査方法:インターネットログイン式アンケート
女性編のアンケート結果
1位 小泉純一郎 51.8%
2位 良かったと思う総理大臣はいない 36.4%
3位 麻生太郎 6.0%
4位 野田佳彦 2.9%
5位 菅直人 2.5%
という数字を素に作成したエクセルの表が以下のものです。

こちらは数字に間違いは生じていませんでした。
まずは1票の占める割合を出すことから始めます。
687÷100=0.1456
という計算の結果から1票のあたりの支持率は0.1456%と算出しました。
1票の示す支持率が0.1456と分かったので、後は支持者の数字をいじって
支持率とほぼ等しくなる値を導けばよい。ということで
※青の数字はアンケート結果による支持率
小泉純一郎 0.1456×356(人)=51.8336(%)51.80%
誰も支持しない 0.1456× 250(人)=36.4(%)36.40%
麻生太郎 0.1456× 41(人)=5.9696(%)6.00%
野田佳彦 0.1456× 20(人)=2.912(%)2.90%
菅直人 0.1456×17(人)=2.4752(%)2.50%
その他 0.1456×3(人)=0.4368(%)0.40%
合計 0.1456×687(人)=100.0272(%)100.00%
となり、
小泉純一郎支持者=356人、誰も支持しない=250人、
麻生太郎支持=41人、野田佳彦支持=20人、菅直人支持=17人、
その他の総理支持=3人、
回答者の合計は687人
という結果になりました。以上の結果から男女を合計した数値が
以下のものです。
つまり男女1000人にアンケートをした結果は
小泉純一郎支持者=529人、誰も支持しない=328人、
麻生太郎支持=90人、野田佳彦支持=20人、菅直人支持=17人、
安倍晋三支持=17人、福田康夫支持=7人、その他の総理支持=3人、
回答者の合計は1011人
という数値になります。男性の支持率に間違いが見られることによって
11人男性の数字に狂いが生じていますが、修正するのに役だつデータが
無いため、その分は無視します。
どうでしょうか?男女全体を見ても
麻生太郎元総理の支持率=9%(90人が支持)、
野田佳彦現総理の支持率=2%(20人が支持)
という結果になります。
であるのに、
【女性編】2000年以降、一番よかった内閣総理大臣ランキング
半数以上の女性が支持したのはカリスマ性のあるあの首相 バブル崩壊後の1990年代以降、日本..........≪続きを読む≫
の記事ではわざわざ女性編での記事でランキング4位の野田総理について
※部分抜粋開始
4位には野田佳彦首相がランクインしました。自らを「どじょう」に例えて「泥臭い政治を目指す」という野田首相。風ぼうや物言いが落ち着いているので、何か良い仕事をしてくれそうという期待を持っている女性からの支持が集まったようです。2012年の日本が少しでも明るくなるように、野田首相にはできるだけ長く頑張ってもらいたいところですね!
※部分抜粋終わりなんて野田総理にエールを送るコメントを書いているのです。
しかし、支持率のランキングであるならばどうして野田総理より
4.5倍も支持された麻生太郎元総理のことについて触れないのでしょうか?
それはこの記事の趣旨が
●野田総理頑張れ!
●民主党政権を応援しよう!
という意図で書かれたからであると私は推測します。
ですが前回の記事
この記事の内容を信じてはいけません!内閣総理大臣についてのランキング記事を検証してみた
でも触れたとおり、民主党政権になってから良かったことなんて
何もなかったのです!だからこのアンケート結果で記事を書くなら、
民主党政権をこのまま続けていいのか?
とか
麻生太郎もしくは安倍晋三にもう一度総理に
なってもらったほうがいいのでは?
といった内容になるハズです。そのためこの意図的な記事を
信じるな!と私は主張したのです。
今回は統計的観点から自分の主張を展開しました。
批判ももちろんあるでしょうが、その際にコメントするのであれば
論理的間違いを指摘する内容でお願いします。
くれぐれも感情論でのコメントは遠慮願います!