訪問日時:2009年11月20日(金)16:00頃
当日のリアルタイム更新時にも書きましたが、嵯峨野巡りをした後は嵐電に乗って
大秦へ移動し、国宝第一号の美しい弥勒菩薩を見るために広隆寺へ行きました。
正直弥勒菩薩像以外に特に期待していなかったのですが、敷地内に一歩
足を踏み入れると想像外の素晴らしい庭園に遭遇。思わずシャッターを押す手も
盛んに動くってもんです。
それに結構敷地が広い!
柿もいい感じに生っていました。
広隆寺は敷地そのものに入るのに入山料は不要でしたが、流石に弥勒菩薩像などを安置している
宝物館はそうはいきません。上記写真は宝物館へ入るための受付所ですが、背後にあった紅葉と
銀杏が今を盛りという状態だったので非常に絵になっていました。
上記写真の右奥にある建物が宝物館。この中には国宝の弥勒菩薩像を始め、
重文クラスの仏像がゴロゴロしてる!という嬉しい悲鳴が上がるような状態。
失礼な言い方ですが弥勒菩薩像だけでも十分商売が成り立つのに、
なんとも贅沢なもんです。私がスペイン旅行に行ったときに訪れたトレドという
町のサント・トメ修道院なんてエル・グレコの代表作である“オルガス伯の埋葬”
という絵以外見るべきものは無かったですからね。あれはあれで「一枚の絵で
商売が成り立つなんてスゲェ!」と違う意味で感心したものですが...。
宝物館の中に約4~50くらいはいたでしょうか。途中でツアーのグループ客が
大勢押し寄せた時にはムッとなりましたが、彼らはものの10分もいないで去って
行ったのであまり問題にはならず。結構混雑するかと内心ヒヤヒヤしていました
が、思ったより空いていて思う存分目の保養をさせていただきました。
宝物館から外に出たら、ちょうど夕日が差したからか非常に庭園の木が美しく見えました。
これなんて今回の旅で見た中でもかなり美しく撮れた部類の光景です。
この日は歩いて回るのがメインと思って電車の路線図をほとんど見ていなかったので
嵐電を乗り継げば金閣寺に行けたのを知ったのはもう遅い時間になってから。
そういうわけで金閣寺は行き損ねましたが、代わりに嵯峨野やこの広隆寺で余裕をもって
過ごせました。
この広隆寺のある大秦というエリアには観光名所がこの広隆寺と映画村くらいしかありません。
だからかあまり観光客がいなかったので、ストレス無く過ごせました。
もしこのお寺が清水寺のある東山や嵯峨野などにあったら次から次へと人が押し寄せて
宝物館の仏像をゆっくり見物することも出来なかったでしょう。
思う存分庭園と弥勒菩薩像を味わった私は、ライトアップ巡りをするために京都駅へと
向かったのでした。