先日観た映画である「それでも恋するバルセロナ」ですが、その時はプログラムが売り切れであったため
紹介記事で使用した画像はWeb上で入手したものだったので、とても小さなサイズの画像しか使用
できませんでした。しかし先週別の映画を観に行った際にこの映画のプログラムも入手出来たため、
ちょっと補足といった形で今回再度簡単に紹介します。
まずはプログラムの表紙。左から画家のフアン(ハビエル・バルデム)、その元妻であるマリア(ペネロペ・クルス)、アメリカからひと夏を過ごすためにバルセロナにやって来て、現在フアンと同棲中のクリスティーナという
劇中で奇妙な同棲生活をおくることになる3人です。マリアは絵画、写真、音楽等々に多彩な才能を持つ
人物として描かれていますが、非常に精神的に不安定。夫であるフアンの絵は自分のものを盗んだものである
(実際フアンもある程度その点については認めています)等々フアンのことをなじるネタには事欠かず、
そういったものが降り積もってフアンをナイフで刺して大怪我させ、それが離婚の直接の原因となっていました。
その後自殺を図って未遂に終わったのですが、彼女には身寄りがないため元夫であるフアンに連絡が来た
というなりゆきで3人の奇妙な同棲生活が始まります。
その後クリスティーナはマリアに写真の手ほどきを受けてその才能を伸ばしていくのですが、後にフアンとマリア
の緩衝材として機能していた彼女がフアンの家から出て行ったことでフアンとマリアの関係も元の泥沼状態に
戻ってしまい...。その結果は話すのは野暮ですからお知りになりたい方は映画をご覧になってください。
左上がクリスティーナ、右上がヴィッキー(レベッカ・ホール)、左下がマリア、右下がフアン。
恋の三角関係とはよくありがちなシチュエーションですが、この映画では女性三人、男性一人という四角関係
というちょっと変わったシチュエーションです。
街中で口論するフアンとマリア。この時のマリアがフアンを罵倒する様は本当に見物です。
やっぱり女性は強いということを実感させられるシーン。後日この光景を思い出したとき、
もしまた「カルメン」を映画化するなら、ヒロイン役はペネロペしか考えられない
(最もそんなに俳優、女優に詳しいわけではありませんが...)と思ってしまったほどです。
ちなみに映画の中では別れた二人ですが、私生活では恋人同士で、ペネロペは現在妊娠中という
ニュースを最近ネット上で知りました。しかし今のところ籍を入れる予定はないらしいです。
ガウディ作品の一つであるカサ・ミラの屋上から望むバルセロナの光景。右下にはサグラダ・ファミリア
(聖家族教会)も見えます。こんな芸術品が町中に点在しており、スペインでも首都のマドリーに次ぐ
大都市で、更に青き地中海にも面するほぼ完全無欠なバルセロナ。これで治安が良ければ、
本当に文句のつけ所がありません。ガウディ建築の代表作の一つであるグエル公園に行きそびれた
という心残りもありますので、いつの日かまた訪れたい町であります。


