25日放送のガイアの夜明けは食料問題がテーマでした。中国問題がきっかけで
“値段は高くとも国産品がいい”なんて声が高まりつつあるとは言われものの、実際は...、農業は儲からないという現状に大きな変化はなく、廃業に追い込まれる農家が後を断ちません。

あるリンゴ農家の方が言うには「一家四人でリンゴを造って、一年の収入が大体800万円。でも費用が500万円くらいかかるので、実質的な一人あたりの収入は100万円以下だ」とのこと。これでは農家の廃業が相次ぐのも無理はありません。

更に農家では見栄えが悪かったり、雹などの影響で部分的に悪いところが生じたために売り物にならなくて処分したり、格安で放出するものが結構あるそうです。

番組ではそんな農家の助けになりそうな事業を展開しているある会社のことが紹介されていました。そこの会社では独自技術で開発した機械で野菜や果物を乾燥させ、それを素にした商品開発を行っているとのこと。番組では野菜から作ったかりんとうや、人参を粉末にし、それから作ったケーキなどが紹介されてました。

またある青森のリンゴ農家がその機械を購入して試行錯誤の商品開発を始めた模様も紹介していました。今までは棄てたりタダ同然の値段で売るしかなかったものを原料にしたユニークな商品が、今後あれこれ誕生するかもしれません。粉末になっても野菜や果物がもってる栄養価は変わらないそうなので、これらを原料にしたスナック菓子やケーキ、パンなどが食べられる日がくるかも?しれません。

また、番組ではヒエや粟等の雑穀をブレンドした雑穀米のことも紹介されてました。私は食したことはないのですが、普通の白米で炊くより更に美味しくなるそうです。もっともただ雑穀を混ぜて炊けばいいというものではなく、絶妙な割合でのブレンドがキモであるらしいのですが...。

そのブレンド米の仕掛け人が、赤字に苦しんでる農家に雑穀への転作について説明し、出来がよいものには買い取り価格を高く設定すると訴えて契約農家を開拓していく様が番組では紹介されてました。

以上2つの事例で確かに助かる農家もでてくるでしょうが、それは所詮一部のことに過ぎず、根本的な解決は程遠いのが現実。私も含めた消費者の意識改革がなされないとダメでしょう。色々考えさせられる内容でした。