歴史考察~雑賀衆その1 | 競馬のち音楽、時々料理

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趣味である競馬、料理とクラシック音楽鑑賞について更新していきます。特に週末は競馬で大穴狙います!

年明け最初の歴史考察です♪

織田信長シリーズはまだ終わったわけじゃありません(笑)

またいずれ書きます。

今回は特定の人物ではなく集団について。

【雑賀衆(さいかしゅう)】

 

紀伊・和歌山の雑賀衆と呼ばれる戦国時代最強の傭兵軍団です。

同じ時期には同じく紀伊の根来衆もいました。

こちらは根来寺の僧兵が鉄砲を用いて傭兵化したものです。

そもそも鉄砲は種子島にポルトガルから伝来したもの。

その鉄砲を手に入れて紀伊に持ち帰ったのが津田算長(かずなが・さんちょうとも呼ばれる)でこの人が根来寺の僧兵をまとめていた人です。

津田が地元の鍛冶職人・芝辻清右衛門に鉄砲の複製を依頼し、成功しました。

これが日本国産第一号の鉄砲となります。

後にこの芝辻氏は堺に移り住み堺も鉄砲の生産地となっていきます。

他には滋賀県の国友鍛冶と呼ばれた長浜市国友町のあたりの鍛冶師が鉄砲製造をして後に大量生産できるようになります。

まぁ大量といっても今の時代、つまり産業革命後の世界ではないですから何万挺製造できる、ということではありません。

 

ちなみに後に信長は足利義昭を将軍に擁立した際の褒美として滋賀・草津や堺の代官のような権限を希望して、その意味がわからない義昭は「欲のない」と言って許可したそうですが、当時草津は物流の要衝。

堺も商工業の要衝で、この地域を抑えたことで他の戦国大名より商品流通が盛んで収入も大幅に増え、更には鉄砲を入手しやすくなったことは間違いないでしょう。

信長の経済観念が成せる業と言えるかと思います。

 

さて鉄砲鍛冶が上記のように根来・堺・国友で発展し、鉄砲伝来の地である根来が圧倒的優位を保ってもおかしくない環境で何故雑賀は「戦国ナンバーワンの傭兵集団」と言われるまでになったのでしょうか?

 

史跡などでそれを明確に現すものは特にないのですが、当時雑賀衆は海に面した土地柄から貿易などで利益をあげていたと思います。

操船の技術もナンバーワンは村上水軍に譲るとしてもそれに準ずるくらいの技量はあったようです。

当時は明との貿易なども行っていたようで多大な利益をあげていたのではないでしょうか?

 

その利益で雑賀衆は鉄砲を購入し傭兵部隊を作ります。

砲術を学び当時不発の多かった火縄銃でも雑賀衆が扱えば殆ど的を外さないとまで言われる鉄砲を主とした傭兵軍団ができていきます。

 

ちなみに現在「雑賀」の名が残るのは和歌山市雑賀町と雑賀崎位のようですが(他にもあったらごめんなさい)当時は紀ノ川河口のあたりまで雑賀衆の勢力圏で歴史の本を読んでいると紀三井寺から加太の海のあたりまでかなり広い範囲で勢力を培っていたようです。

後に信長の雑賀攻めがありますが主戦場はこのあたりですからね。

 

しかし時代が混迷を迎えると日本という国は地理的に中心部から歴史的な人物が現れる傾向があるように感じます。

信長・秀吉・家康は言うに及ばず、後に江戸幕府では吉宗が和歌山出身。

幕末には北畠道龍という人を生み出し、まるで長州の高杉晋作が生み出した農民主体の「奇兵隊」のように漁民を主とした「法福寺隊」を編成し、後に紀伊藩の精鋭と藩主に認められる奇跡を現出させています。

 

さてここまででも充分長いので続きはその2で(笑)

結構長引きそうな題材を選んでしまいました(笑)

是非次回もお付き合いいただければと思います。

 

今日のおススメ♪クラシックは。。。。

以前ベートーヴェンの交響曲第九番を「シンフォニーでは最強」と書いた気がしますが今日はピアノ曲の最強作曲家を♪

個人的にはシューマンが大好きなのですが、一般的にはやはりショパンでしょう♪

ショパンの中で有名な曲といえば「バラード」「ノクターン」「スケルツォ」や「舟歌(バルカローレ)」が有名ですが個人的にはこの曲も大好きです♪

【24のプレリュード】より第24番Op.28

作曲:フレデリック・ショパン

演奏:マルタ・アルゲリッチ

 

音源は他でもいいと思いますが私が持っている音源はこれだけでしたので(笑)

意外と売っていないんですよね~

この曲はなんといっても最後の最低音Dを3度叩くところがめっちゃかっこいいです♪

 

そしてアルゲリッチ特有の早すぎる位のパッセージ♪

しかしながら軽すぎず重過ぎもしない絶妙なタッチが結構好きです♪

アルゼンチン・ブエノスアイレス出身のピアニストで情熱的な演奏で一世を風靡した名ピアニストです♪

ショパンコンクールで優勝し、ショパンの母国・ポーランドの心とまで言われるマズルカ賞も受賞♪

この時既にバツイチだったアルゲリッチですが後にフランスの指揮者シャルル・デュトワと再婚します。

その後また離婚し再々婚。

今では若手の育成に意を用い「マルタ・アルゲリッチ国際ピアノコンクール」なども開催されていますし、日本でも若手育成が評価され旭日中授章が授与されたりしています。

 

私が大好きな漫画【ピアノの森】のショパンコンクールで出てくる【アレグラ・グラナドス】という女性ピアニストのモデルはおそらく、というか間違いなくアルゲリッチだと思います(笑)

 

ショパンのプレリュードは雨だれなど名曲ぞろいですので是非全曲聴いてみて欲しいです♪

機会があったら是非♪