私は今、とても「主婦の多い町」に住んでいるのですが、

2年前にこの土地に引っ越してきたときには、

外に出るのに緊張した。

 

アパートの外に出ると、見かけるのは、

親子連れや夫婦連ればかり。

 

それまで、京都のど真ん中に20年近く住んでいたんだけど、

京都は古くもありながら、最先端でもある、精神的にとても成熟した町で、

町には、大人も子供も、恋人同士も友達連れもシングルも、外国人もいて、

お金持ちも、ホームレスも、教授も、アーティストも、会社員も色々いて、その人生模様も色々だった。

 

そんなところから、ベッドタウンのような場所に越してきて、

独り身で、仕事も安定しておらず、

どこにも拠り所のない私は、居場所が無いような気がして、怖かった。

 

そして、ご主人やご自身の結婚前の職場は

有名企業だったり、公務員だったり、

安定した成功の道を歩いているかのようなこの地の女性たちと、


とにかく踊ってたい。

体の楽を優先したい。

宇宙理論面白いドキドキ

 

みたいな私の価値観は、天と地ほど違うみたいで、

浮いてるなと思ったし、

考えてることをそのまま話すと引かれると思ったので、自分の価値観の話はあんまりしていなかった。

 

が、が、

 

この2年で、周囲の状況が変わってきた。

 

まず、

この地で出会った主婦の方々に、関わる人の多くに、愛されてるなと感じる。

 

ありがちな、主婦と独身の敵対なんて起こっていない。

 

素直にぶつかってみたら、みんな単なる一生懸命生きてるオンナだった。

 

そしてそして、

 

これまでなら、眉唾と言われかねなかったこと、

 

例えば、

 

雇われるより、

おばあさんになってもひとりで稼げるシステムを自分で作りたい。

 

氣功を使ったセラピーをやっている。

 

みたいな話をしたときに、

あ、それはいいね。

 

と相手の顔が一瞬輝く。

 

2年前には無かった反応です。

 

以前は、非現実的だったり、うさんくさいとレッテルを張られていたような考えに、

明らかに、同意が見られる。

 

これは、私が変わったんじゃなくて、

社会が変わり始めてるんだと思う。

 

最先端の都会の人たちではなく、

ベッドタウンで普通の暮らしを送る主婦の人たち、つまり、日本の真ん中を担う人たちが、

変わってきてるのだ。

 

まだ変化の最初のさざなみなんだけど、

本当に世界は変わるのだと、予感しました。