暗闇の中から抜け出そうともがいていた頃、
何度か、ちょっと不思議な体験をした。
その内のひとつが、
暗闇を抜け出す決心をして、毎日、心のうちをブログに書き始めて、10日目くらいに見た夢。
夢の中で、気付くと、私は深い井戸の底に落っこちていた。
いちばん底。
真っ暗で、何も見えない。
誰もいない。
そして、上を見上げると、入り口は遥か遠く。
井戸の底に至る途中の壁には、人々がくっついているのがおぼろげに見える。
地上の入口にちかい辺りの人たちもいれば、
真ん中や、下の方にへばりついている人たちもいる。
みんな、そこから落っこちていかないように、必死なのが分かった。
私の元彼も、婚約者と一緒に、上方にいるのが見えた。
あーあ、一番底まで落っこちちゃった。
これ、登るの大変だなぁ。。
私は、諦めみたいな気持ちで見上げていた。
こんなに下まで落ちちゃったら、もう急いだって仕方ないし、
ゆっくり、自分のペースで登ろう。
と、暗闇の中、ひとりポツンと思っていたら、
ふと、私の背後に、横に走る細い道があって、その先に光る扉があることに気づいた。
扉からはとても強い光が漏れ出ていた。
こんな所に扉があるんだ。。。
あぁ、とても強い光を放っている人たちは、みんな、
この扉を通っていったんだ。
と悟った。
上方にいる人たちにも、
ここに上への近道の扉があるよー
と教えてあげたいんだけど、
どうしても声が届かない。
仕方なく、
ひとりでその扉に向かって歩き出した。
というところで目が覚めた。
宇宙理論もまだよく知らなくて、
べつにスピリチュアルな話に詳しいわけでもなかったこの頃。
何かで読んだりして、イメージがあった訳でもない。
突然、夢で見た、生々しいビジョン。
どうしてこんな夢を見たのか、
このビジョンが実際に何かの真実を示すのか、
あるいは単なる夢なのか、分からないけれど、
この時見たビジョンに、ずっと励まされた。
今でも、励まされてる。
