※この記事ではメスプリットの痛い小説のような何かが展開されます。
大事に至る前に猛進逃走なり全力逃走なり遁走の術なり逃げるが勝ちなりしてください。
※画像の著作権はSEGAにある旨を明記しろと言われたので明記しておきます。


ハントマン達が集う街、カザンの一角のとある一軒家には竜退治の英雄ギルドのメンバーが暮らしている。といっても彼女らは普段竜退治に出かけており家に帰ることはほとんどないのだが、今日は珍しく二人のギルドメンバーが家に戻っているようだ。
家の中ではギルドのリーダーであるプリンセスのシャルドネは椅子に座りながら暇そうにぬいぐるみを弄んでいたが、ベッドに腰掛けているメイジのレーネがこっくりこっくりとうたた寝をしているのを見ると愛用の鞭を取り出し・・・
「調教鞭打!」
「ひゃう!?」
・・・容赦なく眉間に鞭を叩きつけたのであった。
「シャ、シャル、何をするの・・・?」
顔を鞭で打たれ涙目になりながらレーネは尋ねる。それに対してシャルドネは不満そうな表情でこう言い放った。
「寝たらダメ。竜が復活する・・・」
※DSセブンスドラゴンでは宿屋に泊まると時々全ての竜を狩りつくしていないエリアの竜が復活します。そしてそれはラスダンも同じであり下手をするとラスダンの四十数匹の竜をまた狩る羽目になります。ちなみにDSセブンスドラゴンの裏ダン突入条件は666匹全ての竜を狩りつくす事であり、万が一ここで竜が復活でもしようものなら・・・w
「で、でも私達もう4日は寝ないで竜と戦ってるんだよ・・・?こんな状態じゃ幻影の帝竜には勝てな・・・」
「黙って」
「あうぅ!」
シャルドネの二度目の鞭打がレーネを襲う。そして即座にキュアで回復もしておく。
「レーネ、ボク達の故郷がドラゴンに何をされたか忘れたの?ボク達の故郷はドラゴンに襲われて・・・
ボク達4人以外はみんな殺された。その恨みを忘れたの?」
シャルドネは光の灯っていない目で言う。それにレーネは僅かな恐怖を感じつつ絞り出すように声を出す。
「忘れるわけないよ・・・ドラゴンを許すわけにはいかない。そのためならどんなこともするって覚悟はしたよ。
でも・・・もう私、体が持たないよ・・・みゃーちゃんもコロちゃんも疲れてるみたいだし・・・
そろそろ休んだほうがいいんじゃないかな・・・」
正直なところ彼女らの体力はほぼ限界であった。幻影の帝竜との戦いで消耗し、赤トンボに壊滅させられ、エクゾーストを使いきり・・・それでも影の塔に巣食う全ての竜を癒しの泉で補給した気力で狩り続けながら深部を目指している途中なのであった。
「ねえ、シャル・・・このままじゃ私達、みんな奴らに殺されちゃう・・・私達が死んだらエデンの人達を守る者も、あの影の塔に巣食うドラゴンを狩れるものもいなくなっちゃう・・・だから、この辺りで休もうよ・・・」
シャルドネはレーネの話を聞いているものの表情一つ変えることはない。ぬいぐるみを弄りながらずっと話を聞いていたが、途中でふと立ち上がった。
「シャル・・・?」
突然立ち上がったシャルドネに驚いているレーネを見下ろしながらシャルドネは言った。
「わかった・・・でもそれは次の帝竜の前まで辿りついてから。そうじゃないとせっかく休んでも雑魚竜に消耗させられる。・・・ボクが腕によりをかけて料理を作るから、それで体力を回復して持ちこたえて。」
悪夢だ。これは悪夢だ。まさか死にかけの体に止めを刺しに来るとは思わなかった。そうレーネは上機嫌で料理の支度をするシャルドネの後ろで頭を抱えながら悩んでいた。
シャルドネの作る料理は殺竜兵器と言っても過言ではない。過去にギルドハウスに調理師が来て嬉々として講義を受けたシャルドネがリゾットを作ったことがあるのだが、できあがったものはフロワロのごとく毒々しい色彩のリゾットであった。
その破壊力たるや食いしん坊のファイターのコロネが勢いよくリゾットをかきこんだと思いきや激しい痙攣を起こし、恐る恐るスプーンに少しだけ載せて口にしたレーネは三日間一切食べ物を口にできなくなり、シャルドネに仕えているサムライのミヤネに至っては主に向かって土下座して食べることを拒否したほどであった。
それ以降もシャルドネは料理という名の殺竜兵器の生産活動に勤しんでいたわけだが、彼女が”得意料理”と言い張るうどんが何故か青色をしておりおまけに鍋の中で不気味に蠢いていたのを見たときはいつかヒーラーに転職しようと心に決めたものであった。そして今シャルドネが作ろうとしているのもその”得意料理”のうどんなのであったが・・・
「うーん・・・そういえば食材を切らしちゃってたね。」
神が舞い降りた!やっぱり神様は私を見捨てなかったんだ!レーネは自分が殺竜兵器の餌食にならずに済むと知り嬉々としてシャルドネをなだめる言葉を考え始めた。だが、
「まあいいや。ちょっと調達してくるよ。レーネ、留守番よろしくね。」
やっぱり神様なんていなかったよ。



そして時は流れて数時間後。買い出しに出かけていたサムライのミヤネとファイターのコロネも合流し、シャルドネの帰りを震えながら待っていたのだが、シャルドネの帰りが妙に遅い。
「シャル、どうしたんだろ?なかなか素材が出ないのかな?それとも・・・」
せめて口に入れる量を少なくしようとアゴート揚げを大量に買い込んで食べながらコロネが言う。
「いや、姫様が魔物にやられることはない。ロナムフルートもあるしそもそも回復は姫様の担当だ。
それに戦闘でも姫様はその辺の雑魚程度なら鞭の一撃で屠れるしな・・・」
体機能(主に胃腸)を極力不活性化するよう気を操って少しでも抵抗度を上げようとしながらサムライのミヤネが答える。
「でもそれにしても遅いよ・・・?シャル、本当どうしたのかな・・・」
不安と安心がないまぜになった複雑な心境の面々。そんな彼女らの心境はさておき果たしてシャルドネは帰ってきたのであった。

「姫様、ご無事でしたか!」
「ただいま、ミヤネ。・・・お待たせ。ちょっと食材の調達に手間取っちゃった。」
待ってない、待ってない。そう心の奥で思いながらレーネはシャルドネに聞いてみる。
「おかえり、シャル。・・・随分遅かったけど、どうしたの?」
それにシャルドネは死んだ魚のような目なのは相変わらずだが彼女なりの精一杯の笑顔で答えた。
「みんな疲れてるだろうから、普通の食材じゃ満足できないと思って・・・ボクなりにどうしたらみんな満足するかなって考えたんだけど、それだったら大きくて食いでがある方がいいかなと思って・・・大物を狙ってきたんだ。」
「大物!?」
3人が一瞬固まる。何だこいつは。ただでさえ破壊力の高い兵器をさらに強力にして一体どうしようというのだ。
「へ、へえ~、そうなんだ。でも大物探すの大変だったでしょ?」
コロネはちょっと引きつった顔で答えたがシャルドネはお構いなしで嬉しそうな表情。
「うん。結構粘ったんだけど・・・やっぱり近海じゃ雑魚ばっかり。だからちょっと遠出して陸地も探してみたんだ。」
「そ、そうだったんですか・・・え?陸地?」
陸地にローパーなんて住んでいるだろうか。いや、いない。ローパーは海に住んでいるものだ。遠い昔は陸地にもローパーが住んでいたとエメル学士長が言っていた気もするが今この時代ではローパーは海に住む魔物だ。
じゃあ一体どうして陸に・・・?そう考える3人だったがここでレーネが気づいてしまう。
「・・・あ」
「え?何、レー姉、何!?」
「レーネ、一体どうしたんだ・・・?」
「ま、まさか、シャル、そのバックパックに入ってるのって・・・」
「うん。流石はレーネだね。そうだよ。今日ボクが獲ってきたのは・・・」

というわけで強制終了です。あーるじゅーはちな展開にしようかと思いましたが面倒くさいのでやめましたw
君は官能の奉仕者うどんを食べて乱交パーティな展開になることを妄想してもいいし、
プリンセスが官能の奉仕者を捕らえるまでになんやかんやされたことを妄想してもいい。