ここのところ、急に気温が上昇し、長袖1枚で出かけられる良い気候になってきました。
先日、会社の帰り道、後ろを歩いていた若い男の子二人組が「今日さ~、暑いよね~、どれくらい暑いかっていうと~・・・」と話だした。
このやや暑い感じをどんな風に例えるのかな、と思っていたら、「まあまあ暑いよね。」と締めくくった。「例えんのか…」
さてさて、皆様、先日のホビーショーには行かれましたか?
ややお天気が心配されましたが、たくさんのお客様にご来場いただき、心より感謝申し上げます。
私は今、93歳の義母と同居しているため、長時間家を空けることができず、ホビーショーも会場にいられた時間は1時間ぽっきりでしたが、おおよそ10年ぶりのホビーショーはワクワクしました。
26日の金曜日、午後2時からのトークショーを目指して着ました。
なぜか、ゆりかもめを降りたところから、スーツ姿に黒いビジネスリュックを背負った男性が続々と会場へ向かっていく。
隣の会場ではIT関係のイベントがあったようです。なるほどねー。
片道1時間半、やっと着きました。懐かしいこの雰囲気。
小走りで走り回ったホビーショーでしたが、気になる物がたくさんありました。大のミニチュア好きの私、ドールハウスはどんなに時間があっても足りないくらいに見ていたい。下の写真は、紙バンド作家の村田美穂さんの作品「モロッコの布屋さん」壁際のスリッパの小さいこと。床のタイルもモロッコらしい雰囲気がでています。
久しぶりに見た斉藤の作品「家たちのおしゃべり」
この作品の好きなところはボーダーの部分。
二重にハウスを回すような配置になっているためか、デコボコしたハウスは可愛いのに迫力がある。何度見ても、「ここに学校があるわ、この丸い建物は何だろう?へー、こういう木もありなのね、柵もあるわ。」と、新しい発見。
この量のコロニアルノットステッチは気が遠くなるけど、ここも注目したいところ。適当にステッチをしているわけではなく、ちゃんと空に近い方に雪が多く、ハウスに近づくと雪が少なくなるようになっています。
そして、もう一つ、思い出深いものがありました。
私がキルトパーティに入社したばかりの頃、NHK出版さんから「ハウスがいっぱい」という本が出まして、その中に掲載された「雑貨屋さん」のバッグです。
この黒い持ち手は、とても繊細で大量に入荷すると割れたり、左右差があったりで、お客様のお手元に無事にお届けするために何重にも梱包したっけ。
ご自分で作ったこのバッグを持ってお店に来て下さったお客様もいらしたな。
そして、ハウスのミステリーキルト
このキルトは街灯がとても可愛い。ボーダーもあっさりしていますが、キルティングがたっぷり入っているから豪華に見えますね。
この風が吹いたように見えるキルトラインは、適当にって言われてもなかなか思うようにはいかないものです。
最初は斜めに始めたのに、いつの間にか縦になって、台風が来たようになってしまったり。
今は便利なプレートがありますので、是非使ってみていただきたい。
リニューアルしまして、より多彩な線が書けるようになっています。
すてきにハンドメイドで連載しました、立体ハウス。
こちらの作り方のプロセスの展示もありました。
会場にお越しになれなかった方、こんな感じで作っていきますよ。
そして、トークショーには立ち見が出るほどたくさんの方にお集まりいただきました。
トークショーでは、キルトは自由でいい、少しくらい歪んでも曲がっても、ずれても良い、そんな事は気にしないでどんどん作っていきましょう。
自分だけの素敵な作品になりますよ、という内容でした。
そうなんですよね。歪んでもいいんです。
でも、歪みっぷりが先生方と私とでは全く違う。
ハウスを作れば、私の窓はみんな少し左に傾く。きっと右利きだから、左回りにまつっていくせいだと思うけど…
昔、雑誌に載る作品を作っていて、家と家の間に謎の隙間ができちゃって、図案上、木を植えられず、謎の細い家を建てたことがあったな~、今となっては懐かしい。
皆さんも、角が合わなくても、謎の隙間ができても、それはそれ。
たくさん作品をつくるうちに、合わなかった角に刺しゅうをいれてみたり、謎の木を植えたり、急に地面が出来てみたり・・・何か工夫できるようになります。
自分だけのキルトを楽しみましょう。