桜が満開となった途端に千葉では大雨が降りまして、あっという間に見頃を終えてしまいました。

我が家の庭は、小手毬とスノーフレークが満開です。

2月の梅にはじまって、月毎に色々な花が咲く庭は、亡き義父が丹精込めて作ったものです。

当時はあまり気にもしなかったけれど、季節の楽しめる素敵な庭なんだなぁ…としみじみ思います。

次はサツキが咲くのが楽しみです。

桜と小手毬スノーフレークの画像

 

さて、突然ですが

 

ヌビのバッグを作ってみませんか?

すてきにハンドメイドに掲載されたバッグより小さくて、作り方も初心者向けにアレンジしてあります。ちょっと近くのお店まで・・・なんて時に活躍しそうなバッグです。

出来上がりはこんな感じです。今回は、デニムブルーを使いました。

 

小ぶりのヌビバッグ完成画像

 

ここで作るバッグの出来上がりは、約縦26㎝×横32㎝×まち8㎝

持ち手は縫い代込みの38㎝で作ってあります。

私がシャツ2枚を着た状態で、肩になんとか掛けられる長さ。

(といっても私の体のサイズをお伝えする術がないのですけど…)

 

道具の準備から後片付けまで2時間で完成させました。

縫い線を引かず、ミシンの押さえ金の幅を指標にして、どんどん縫っていきます。ちょっと大きくても小さくても歪んでいても、何とかなりますから。

出来上がりサイズをあまり気にせず作ってみましょう。

 

ヌビのバッグには市販のバイアステープを使っていますが、お好きな布でバイアステープを作っても良いですね。特に持ち手の部分はバイアステープが見えるので、センスの出しどころです。

 

ヌビの生地は綿が間に入っていますので、ハサミではなく、ロータリーカッターをおすすめします。

 

幅広の定規とカッターマットなどもあると便利。

最後に道具類もご紹介しますので、ご参考にしてください。

 

では、早速、作っていきましょー!!

 

  1・布を切る

 

【ヌビ】(断ち切り)

本体:34㎝×65㎝ 1枚

持ち手:4cm×38㎝ 2本

ポケット:16㎝×34㎝ 1枚

【口布】

口布:3㎝×約64㎝(出来上がりのサイズを図ります) 1枚 

口布はすべての辺に1㎝の縫い代をつけて裁ってください。

木綿のプリントや先染めなどお好みの布でOKです。

ちょっと見えるかから、ここもセンスの出しどころです。

 

ロータリーカッターを使いますので、机の上にはカッターマットを敷いておくといいですよ。

カッターマットと夫の懐具合は大きいに越したことはない・・・

色鉛筆と幅広定規を使って、カットする線を書いたら、ロータリーカッターでザーッと切ります。

色鉛筆で印をつける画像

カッターで生地を切る画像

手を切らないようにご注意くださいね。どんどん切りましょう。

ヌビは仕上がった時にキルトラインが縦になるように使いますので、向きに注意しましょう。

たくさん生地を切っている画像

 

本体、ポケット、持ち手が切れましたよー。

ヌビの生地がすべて裁てた画像

 

  2・本体を縫う

 

それでは、待ち針を打って、ますは本体を縫っていきます。

ヌビは綿がはいっているので、手縫いではちょっと厳しい。ミシンをつかいましょう。

本体の「わ」の部分が底になりますので、半分に折って、両脇を縫います。

ヌビの裏表は気にしないで大丈夫。

 

待ち針を打つときは、まず、待ち針を端と端に打ってから、中心に待ち針を打つ。

待ち針と待ち針の間を埋めるように待ち針を打つと良いです。

さて、何回、待ち針と言ったでしょうか。

待ち針をうったヌビ生地の画像

 

待ち針を打ったらミシンをかけます。ここが、すてきにハンドメイドとちょっと違います。

本の中では、縫い代を始末するバイアステープも一緒に乗せて縫いますが、初心者さんやミシン苦手さんは、本体のみで一度縫ってしまった方が良いです。

工程が一つ増えますが、バイアステープがずれてやり直すことを考えたら、縫っておくことをお勧めします。

ミシンが得意で一個でも工程を省きたいという方は、断ち切りのバイアステープを乗っけて縫ってください。

両脇をミシンで縫います。

縫い線は引いていません。ミシンの押さえ金の幅でバーっと縫ってしまいましょう。

このミシンの場合は7mmくらいの幅です。

 

本体両脇にミシンをかける画像

 

次にバイアステープを載せます。

バイアステープはよく見ると、幅の短い方と太い方があります。

幅の短い方を開いて生地に載せて縫います。バイアステープは断ち切りサイズで切ります。

バイアステープを開いた画像

 

まちをつける場合は、後でヌビ生地を切り取ることになるので、「わ」のところは3cmくらい短くつけておきましょう。

ミシンで縫ったら、余分な生地を切りますが、いつもならバイアステープの縁に合わせてカットするところを気持ち短めに切っておきます。市販のバイアステープはちょっと固いから、縫い代をくるむときにやり易くなります。

こういう時は布切ハサミを使うと傷みやすいので、雑ばさみを使います。

余分な生地を切る画像

 

力いっぱい縫い代をくるみ、反対側にバイアステープを置きます。

バイアステープで縫い代くるむ画像

 

待ち針を打ちます。この時は手で押さえているところから、順番に打ってしまいましょう。たくさん打っておくと途中でずれることがなくて良いです。

縁の始末をして待ち針がついた画像

 

すてきにハンドメイドでは、裏側からミシンをかけるように書かれています。

どちらでも構いませんが、初心者さんは写真のように、くるんで引っ張ったバイアステープ見ながらミシンをかけた方が良いです。裏側からだと、本来縫うべきテープから縫い目が落ちてしまって、縫えていない部分ができてしまう事があります。

本体の縫い代を始末する画像

 

もう片方も同じように作業して、本体の両脇を縫い、縫い代の始末をしておきましょう。

両脇の始が出来た画像

 

では、まちを作ります。今回は8㎝のまちです。

しかし、「まち」は、なんで「まち」って言うんだろう?語源を調べても、すぐに忘れちゃうお年頃。

忘れていい事はもう覚えることをやめて、毎回調べればいい。Google先生は24時間なんだって教えてくれる。

良い時代になったものです。

 

まずは底の中心に待ち針を打って、中心の確認。

底の中心を決めた画像

 

底中心と脇の縫い線を合わせて、ずれないように整えます。

(あー、エプロン、コロコロすればよかったなー)

まちをつまむ画像

 

まちは縫い線を引いた方が迷いなく縫えるので、線を引きましょう。

まちに線を引く画像

 

得意の待ち針打ち。ここは、本体の縫い線と底の中心線を合わせたところにまずは1本打ったら、少なくともあと2本は打ちましょう。

まちに待ち針をうつ画像

 

そして、ここも本体だけ先にミシンをかける方がいいでしょう。

2回縫うと丈夫になりますから。

まちにミシンをかける画像

 

縫い代を1㎝ほど残して、三角の部分は切り取ります。

余分なまちを切る画像

 

本体と同じようにバイアステープを乗せて、縫い代を処理します。

本体側にバイアステープを乗せて、ミシンをかけ、底側でくるみます。

まちにバイアステープをつける画像

 

ここのバイアステープも断ち切りです。縫い代の集まっている部分にミシンをかける時は針が折れないようにゆっくり進みましょう。

まちにバイアステープを縫い付ける画像

 

まちの余分な縫い代を切りますが、ここはくるむのが大変なので、バイアステープの縁より短めにカットしましょう。

まちの余分な縫い代を切る画像

 

縫い代をくるんでミシンをかけますが、ここはとても厚くってミシンによっては唸るばかりで前に進まないミシンもありますから、手でまつり縫いしても良いですよ。

バイアステープは断ち切りです。ほつれてきたりしませんのでご安心を。

もう片方も同じようにまちをこさえて下さい。

まちの縫い代をくるんでミシンをかけた画像

 

  3・持ち手を作る

さーて、次は持ち手です。

持ち手もバイアステープでくるみます。こちらもバイアステープは断ち切りです。

これまでの工程と同じようにミシンをかけて2本用意します。

持ち手は見える部分なので、できるだけ綺麗にミシンをかけたいから、縫い代をくるんだ後はしつけをかけてからミシンをかけると良いですよ。

しつけは下まで貫通させず、バイアステープと表面の生地だけがすくえていれば良いです。

持ち手にしつけをかけた画像

 

ミシンをかける時は、ちょっと意識して真っすぐミシンを走らせます。この時は、仕付け糸が見えない方からミシンをかけます。

ここはミシンが苦手な方は、手でまつり縫いをしましょう。

持ち手2本が完成しました。

持ち手2本が完成した画像

 

 

  4・ポケットを作る

 

ポケットをつくります。

ポケットは要らないよっていう方は、ここは省略してください。

ポケット布の短い辺に、バイアステープを断ち切りで縫い付け、これまでと同様に縫い代を処理し、お好みの深さで折っておきます。(写真は約14㎝で折っています)

ポケットを作る画像

 

ポケットの両脇をバイアステープで同じように処理します。

バイアステープをつける前に、一度ミシンで縫ってから、断ち切りのバイアステープを置き、再度ミシンをかけます。

ポケットの脇にバイアステープを置いた画像

 

余分な縫い代を切りバイアステープでくるんで、しつけをかけてミシンです。

ポケットを仕上げる画像

 

 

  5・口布を準備する

 

いよいよ、組み立てですが、先に口布を作っておきましょう。

口布はバッグを開いたときにちょっと見えますので、ヌビの色にあわせた生地を選びます。口布はヌビではなく、木綿のプリント生地や先染めなどを使います。

ヌビが厚いので口布に接着芯などは貼りません。

まずは、出来上がった本体の口まわりのサイズを図り、口布の長さを決めます。

ヌビの本体は34㎝の断ち切りで作っていますので、出来上がりはもう少し小さくなるはずです。(大きくなったらビックリしちゃう)

今回は口まわりをぐるっと一周測ったら64㎝でしたので、高さ3㎝×長さ64㎝の四方に縫い代1㎝をつけて裁ちます。半分の32㎝のところに合印を書いておきます。

もし、長さのある生地が無い時は、3㎝×32㎝を2枚裁って、縫い合わせれば良いです。

口布もカッターで切ると速いです。

カッターで口布を切る画像

 

そして、ここからが9年間も手芸と無縁で生きてしまった、私の知らない世界・・・

へらルレットとコロコロオープナーを使いましょう。

へらルレットの画像

定規を縫い線に合わせて、へらルレットを定規に沿って走らせると、あら不思議。

縫い代が綺麗に立ち上がってきます。

写真は立ち上がってみえないけれど、手品のように縫い代が立ち上がってきます。

ある意味、ハンドパワーです。

この時、机の上ではうまくできませんので、パッチワークボードのラバーの上でやります。

 

口布を輪にして、3㎝の長さの辺を端から端まで縫います。

そして、今度はコロコロオープナーの登場。

これもパッチワークボードのラバーの上でやりましょう。

へらルレットで立ち上がった縫い代をコロコロオープナーで名前の通りにコロコロすると、まるでアイロンをかけたかのようにきれいに縫い代が折れてくれます。

この二つ、なかなかやるぅ。すぐ買おう。

コロコロオープナーの画像

 

こんな風になります。これをやるのは片側だけです。

口布の完成画像

 

 

  6・組み立てる

持ち手の付け位置を決めます。

付け位置はお好みで良いのですが、写真は中心から5.5㎝ずつ離れたところに付けています。(持ち手と持ち手の間は11㎝)

本体と持ち手を中表にします。持ち手はミシン目の綺麗に出ている方を表にしましょう。先にミシンで持ち手だけを縫い付けてしまった方が作業しやすいです。

まずはしつけをかけましょう。

もちてをしつけで本体にとめた画像

 

 

 

その後、口布をかぶせます。

本体脇の縫い線と口布の縫い線、合い印を合わせて、待ち針を打ちます。

口布をかぶせた画像

 

ぐるりと一周ミシンをかけます。

口まわりを縫う画像

 

本体を裏に返して、口布の間にポケットを差し込みます。

本体の中心とポケットの中心を合わせて位置を決めます。

ポケットを差し込む画像

 

ポケットを差し込んだら、口布の下側にしつけをかけておきます。

口布にしつけをかけた画像

 

さーて、完成目前まで来ましたよ。

口布の下側にぐるりと一周ミシンをかけます。

口布にミシンをかける画像

 

最後は本体を表に戻し、持ち手を引き上げて、口布の上側に縫い付けます。

持ち手を上げてミシンをかけた画像

 

しつけ糸を外し、ミシン糸を綺麗にカットしたら出来上がり!

あっという間に可愛いバッグの完成。

お友達にプレゼントしたいな。

お友達の顔を思い浮かべながら、何色が似合うかな、なんて考えるのも楽しいものです。ただ、50代も半ばになると、ピンクの似合う友達って、本当に限られるわ。

全員がデニムブルーになってしまう。

ピンクやピスタチオは、どちらかといえば、友達のお子さんの顔が浮かんでしまいます。中にはお孫さんなんていう場合もある。

それもまたいいな、もっと小さくて、お弁当バッグにするのも良いですね。

 

  7・あるある話

ここからは、バイアステープあるあるのお話。

バイアステープって、ミシンで本体に縫い付けるのはいいんだけど、縫い代をくるんだ後にミシンをかけようと思うと、どうしても裏側のバイアステープからミシン目が落っこちて、バイアステープがパカパカしてしまうことがあります。

リッパーでミシン目をほどいて、何度もやり直すのは面倒だし、市販のバイアステープは固くって、ミシン目が複数あると綺麗にみえない。

ミシン目が飛んだバイアステープの画像

 

そんな時は、ここだけ手縫いでまつり縫いをしてしまった方が速いし、綺麗です。

ここで、「まつり縫い」の語源が気になる。なんで、「まつり」なのかしら。

手でまつっている画像

 

さてさて、完成したバッグを持って、どこへ行こうかしら。

まずは、美容院。私を一瞬、米倉涼子さんにしてくれる。

家と目と鼻の先の美容院だけれど、まだ義母がヘルパーさんと買い物に行けていた時期は、姿が見えなくなるまで見守ってくれていた。ご近所さんて、ありがたいですね。

 

この9年、医療従事者だった私。コロナ禍はとても大変でした。世の中が緩和されてもなんとなく自主的自粛をしてしまう癖がついてしまいました。

今年はいろんな所にでかけよう、懐具合の大きな夫と共に・・・

ヌビバッグの完成品画像

 

  おすすめ商品

 

色鉛筆の白 220円
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・ミシンキルト定規(60cm)3,850円
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・クロバーロータリーカッター 45mm 1,705円
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・へらルレット 748円
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・コロコロオープナー 1,045円
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