経過報告:17 | Quiet Record

Quiet Record

~うたとことばのものがたり~ 

わたし (たち) の良心の声は大きく
わたし (たち) の耳はよい

     

 俺と夏生には姉がいる。

 同じようにしっかりしている性格のようだから、そんな姉たちから

見る弟への入り口のプレートに印字されているのは [否定] という

ホラー?

 

 でもそのおかげ? で俺たちはまだ女子とちゃんと会話出来る方

だと思う。たとえば村井 (男3人の真ん中) なんて主張 (だけ?)

は強い。性格もあると思うけど、ムダに女子とぶつかっているようにも

思えて周りがヒヤヒヤすることもある。

 

 俺の姉の咲良は既に社会人で、小さな母親のよう。

 つい先日の50%の雨の予報に 「サトルー、今日こそは傘、折り

たたみでもいいから持って行きなさいよー」 と玄関で叫んでいた。

 どうして大人になると、雨にぬれるのをそんなにおそれるんだ?

ただぬれるだけだろう。

 

 一方夏生のねえさんは高2で、高専の機械科に通っている。

 夏生のとうさんは夏生のことを 「MIYATAモータースの跡取り

くん」 と呼んだりするけど、夏生は、

「俺には高専はムリだぜ。だから受けれもしないぜ」 と言っている。

 

 俺は……何になるんだろう

       何になれるんだろう。

 

「……みんなの意見はノートにまとめたから、宇佐美くんが発表して

よね」

 そう早坂に言われて、現実に引き戻されて引き受ける。

 早坂の家族構成はよく知らないけど、こいつは長女なのかも

しれないな、となんとなく思った。