さっきかっぱは唐突に気がついたのです。
またまた、たぶん、けっこう、おばけに取り憑かれていたことに。

かっぱ専属のおばけがいるんです。
妖怪に憑くくらいだから、結構ガンコな汚れなんだと思います。

お祓いの仕方がわからないのに。
免疫力の一種でしょうか。
勝手にかっぱの身体がアイテムをそろえて、勝手にお祓いを遂行してくれてるときがあるみたいで。

こんなに雨がふっていて。
もう夜で。
それなのに、突然目がよく見えるんです。

夢かもしれないけど。
これがほんとうのお知らせならもう行こう。

夢かもしれないけど。
とにかくとにかく歩いてみよう。
桜が入ってくる。
私の領域に。

ひとつの国に同じ植物が大量にあると、なにかもう、その国のひとたちの心の一部分がその植物のリズムと一体化してしまうような気がする。

それは恋みたい。
憎んでいると愛しているを同時に行う。
混乱しながらひどく安心している。

武士みたい。月みたい。
ねえ、ずるいと思う。
その清浄すぎる水のような存在感はなんなの。
綺麗すぎたら生存できない。
絶壁に立つのはやめて。
この国の美しさが苦しい。

美しいものが本当にすきだけど。
だから私はなんだかずいぶん、張りつめたものに雑多なものを混ぜ込むことに一生懸命になってしまっているような気がする。

お願いだから、ときどきでいいから、3歳児みたいに笑ってください。
人生の中にバカバカしくて暖かいことを出来るだけ多く混ぜ込んでください。

愛しながら憎みたくない。
みんなの中にあるものがだいすきだから、大人にならなくちゃ、美しく死ななくちゃと、それがひしゃげて潰れていくのを見るのはもういやなのです。


天国は移動する。

天国が移動するから動けるように進化したのか。
進化したから天国が移動するようになってしまったのか。

とにかく。
猫が陽だまりを探して一日中移動するのを見習うべきだと思った。