- 真鍋 昌平
- 闇金ウシジマくん 4 (4)
今日久しぶりに全巻読み返した。
タイトル通り闇金の漫画である。
同じく闇金がテーマの「浪速金融道」があるが、それは経済学を学ぶための作品という性格が少なくなかった。
「闇金ウシジマくん」のメインは融資を受けに来る「客」である。
この作品に出てくる「客」はどれもダメ人間。
何でも他人に責任転嫁したり、現実を見ていなかったり、正直に生きていなかったり、欲望を抑えられなかったり。
その客が、主人公で闇金の社長ウシジマにどんどん破滅に追い込まれていく。
しかし、これはただの闇金業者による弱いものイジメの話ではない。駄目人間達は十分に破滅する性格であり、自らそれに落ちていったとも言えなくはない。つまり、この漫画は駄目人間の自滅を描くモノなのだ。
ダメ人間的な部分は、僕にも少なからずある。いや、誰にでもそのような部分はあるかも知れない。
この漫画を見る度に、それが自覚され、「しっかりしないと寝首かかれるぞ!」と襟を正される気分になる。
正に反面教師。現代のグリム童話と言えなくはないだろうか。
是非お薦めしたい作品である。