今回はメキシコの建築というよりは建設のことについて語ってみたいと思っています。
メキシコの建設現場にいくと結構驚かされることがかなり多いです。
例えば、現場に入るのに書類手続きをせずに勝手に入れることは当たり前で、ヘルメットをかぶっていない職人が高所作業をしていたり、安全帯なしで登っていたり、現場でビールを飲んでいる人をみつけたりなど勝手気ままな感じがする現場が多数です。
もちろん政府がらみの工事は規制があり比較的しっかりしておりますがそれでも日本人の私からするとかなりゆるいです。
昔日本の工事現場に3ヶ月研修していた時期をよく思い出します。朝、5時に起きて準備をし、7時からはゼネコン主催の朝礼とラジオ体操。ヘルメットと工事着、安全帯をつけ、各会社ごとに社員が一列にならびラジオ体操の後、今日すべきことを各会社の社員の代表が前に出て発表するという学校の朝礼と全く同じでした。工事の間も見回りが常時いてかなり厳しかったのを思い出します。 現場を訪問する方々に対する手続き、注文もかなりありました。安全第一ですので全責任を持つゼネコンからするともっとものことだと思います。
隣国のアメリカで仕事をすることが多いのですが米国の工事現場は日本程ではありませんがそれなりにしっかりしていると思います。契約社会なので責任問題をはっきりさせるために現場に入ると書類にサインさせられることが多いです。(何かあった場合、これが重要となってきます。)アメリカにはOSHA (Occupational Safety & Health Administration)という工事を含めた非常にパワフルな安全衛生法がありこれがかなり細かい工事詳細の基準を決めております。このOSHAがいわば建設の憲法で絶対なものです。 内容はかなり多岐にわたっており、工事現場での規定のみならず、工事がらみの建築設計の基準、重機の基準、工事メソードの設定、労働者の遵守規定などかなり中身の濃い法律です。 工事現場で何か問題、事故がありますと各会社の保険会社の戦いになるのですが勝者の決めてはOSHAにもとづいているかどうかが問われます。 友人の会社でリフトアップした鉄骨が落ち、死者がでる事故がありました。原因を調べたところ、OSHAで義務付けられている図面への鉄骨重量の記載がなかったとし賠償責任をとられ敗訴したそうです。
この法律によって米国の建設の安全が守られているといっても過言ではないでしょう。
それに比べますとメキシコは何もありませんので比較的自由にできるわけです。(いいのか悪いのかは別として。)工事労働者が現場でアルコールを飲めちゃうわけです。
ところで工事コストの点では他国と比べて非常に魅力的です。工事コストを見積もるケースがあるのですがメキシコの職人の人件費は高くて時給10ドル程(1000円)です。(これは保険代、食事代、交通費など諸経費がすべて込です。) これがアメリカとなると安くて時給40ドル、プロジェクトがそれなりのサイズとるとユニオンレイバー(組合)を使用しないといけないので時給60から100ドル近くまで跳ね上がります。特にニューヨーク州などはかなり高いです。
それを考えるとメキシコの労働費はアメリカの4分の一から10分の一となります。これがトータルな工事コストに響いてきます。
人件費が安いからあまり働かないかといえばそうではなく、メキシコ人は教育さえしっかりすればむしろ働き者です。個人的には都合よくベターな条件ばっかり求めて口は達者のアメリカ人労働者よりもメキシコ人は素直でよく働きます。メキシコ人を相手にする場合、会社を家族的な雰囲気にさせて意気に感じさせることが重要であると教わりましたがまさにそのとおりだと思います。 例えば、彼らにとって誕生日はかなり重要です。 誕生日にはケーキなどを用意して全員で祝って上げる、贈り物をあげることなどは必須です。また会社の行事には家族を招待して感謝を伝えるなどこちらにきて学ぶことが多々あります。こういう当たり前に思われることを必ず行うだけでも効果がかなり現れます。一度、会社を家族的な場所と思ってもらうと金銭抜きに人並み以上に働いてくれるのでこちらにとっても助かります。
クレーンなどの重機についてはコストは米国とあまり変わりません。
重機はアメリカなどから輸入しているためだと思います。ただ、アメリカからの重機を中古で購入していることが多く、故障がしょっちゅう起きています。メンテナンスが逐次必要としているみたいです。 (自分は機会があっても高所作業車には乗らないようにしております。)
最終的に人件費の差が建設費の安さに直結しますので国外の建設企業がメキシコで物件を受注しようとしても国内の大手企業に全く歯がたたない構図となっています。メキシコで上手くいっている海外会社は基本的に現地のゼネコンと組んで資材のみ輸出し加工と施工は完全にメキシコ企業にさせるのが通常です。
日本とメキシコは自動車産業を中心にFTA(自由貿易協定)を結んでおりましたが最近また更に関税緩和を結んで日本に投資を期待しておりますので両国の建設関係のさらなるつながりも期待したいと思います。
メキシコの建設現場にいくと結構驚かされることがかなり多いです。
例えば、現場に入るのに書類手続きをせずに勝手に入れることは当たり前で、ヘルメットをかぶっていない職人が高所作業をしていたり、安全帯なしで登っていたり、現場でビールを飲んでいる人をみつけたりなど勝手気ままな感じがする現場が多数です。
もちろん政府がらみの工事は規制があり比較的しっかりしておりますがそれでも日本人の私からするとかなりゆるいです。
昔日本の工事現場に3ヶ月研修していた時期をよく思い出します。朝、5時に起きて準備をし、7時からはゼネコン主催の朝礼とラジオ体操。ヘルメットと工事着、安全帯をつけ、各会社ごとに社員が一列にならびラジオ体操の後、今日すべきことを各会社の社員の代表が前に出て発表するという学校の朝礼と全く同じでした。工事の間も見回りが常時いてかなり厳しかったのを思い出します。 現場を訪問する方々に対する手続き、注文もかなりありました。安全第一ですので全責任を持つゼネコンからするともっとものことだと思います。
隣国のアメリカで仕事をすることが多いのですが米国の工事現場は日本程ではありませんがそれなりにしっかりしていると思います。契約社会なので責任問題をはっきりさせるために現場に入ると書類にサインさせられることが多いです。(何かあった場合、これが重要となってきます。)アメリカにはOSHA (Occupational Safety & Health Administration)という工事を含めた非常にパワフルな安全衛生法がありこれがかなり細かい工事詳細の基準を決めております。このOSHAがいわば建設の憲法で絶対なものです。 内容はかなり多岐にわたっており、工事現場での規定のみならず、工事がらみの建築設計の基準、重機の基準、工事メソードの設定、労働者の遵守規定などかなり中身の濃い法律です。 工事現場で何か問題、事故がありますと各会社の保険会社の戦いになるのですが勝者の決めてはOSHAにもとづいているかどうかが問われます。 友人の会社でリフトアップした鉄骨が落ち、死者がでる事故がありました。原因を調べたところ、OSHAで義務付けられている図面への鉄骨重量の記載がなかったとし賠償責任をとられ敗訴したそうです。
この法律によって米国の建設の安全が守られているといっても過言ではないでしょう。
それに比べますとメキシコは何もありませんので比較的自由にできるわけです。(いいのか悪いのかは別として。)工事労働者が現場でアルコールを飲めちゃうわけです。
ところで工事コストの点では他国と比べて非常に魅力的です。工事コストを見積もるケースがあるのですがメキシコの職人の人件費は高くて時給10ドル程(1000円)です。(これは保険代、食事代、交通費など諸経費がすべて込です。) これがアメリカとなると安くて時給40ドル、プロジェクトがそれなりのサイズとるとユニオンレイバー(組合)を使用しないといけないので時給60から100ドル近くまで跳ね上がります。特にニューヨーク州などはかなり高いです。
それを考えるとメキシコの労働費はアメリカの4分の一から10分の一となります。これがトータルな工事コストに響いてきます。
人件費が安いからあまり働かないかといえばそうではなく、メキシコ人は教育さえしっかりすればむしろ働き者です。個人的には都合よくベターな条件ばっかり求めて口は達者のアメリカ人労働者よりもメキシコ人は素直でよく働きます。メキシコ人を相手にする場合、会社を家族的な雰囲気にさせて意気に感じさせることが重要であると教わりましたがまさにそのとおりだと思います。 例えば、彼らにとって誕生日はかなり重要です。 誕生日にはケーキなどを用意して全員で祝って上げる、贈り物をあげることなどは必須です。また会社の行事には家族を招待して感謝を伝えるなどこちらにきて学ぶことが多々あります。こういう当たり前に思われることを必ず行うだけでも効果がかなり現れます。一度、会社を家族的な場所と思ってもらうと金銭抜きに人並み以上に働いてくれるのでこちらにとっても助かります。
クレーンなどの重機についてはコストは米国とあまり変わりません。
重機はアメリカなどから輸入しているためだと思います。ただ、アメリカからの重機を中古で購入していることが多く、故障がしょっちゅう起きています。メンテナンスが逐次必要としているみたいです。 (自分は機会があっても高所作業車には乗らないようにしております。)
最終的に人件費の差が建設費の安さに直結しますので国外の建設企業がメキシコで物件を受注しようとしても国内の大手企業に全く歯がたたない構図となっています。メキシコで上手くいっている海外会社は基本的に現地のゼネコンと組んで資材のみ輸出し加工と施工は完全にメキシコ企業にさせるのが通常です。
日本とメキシコは自動車産業を中心にFTA(自由貿易協定)を結んでおりましたが最近また更に関税緩和を結んで日本に投資を期待しておりますので両国の建設関係のさらなるつながりも期待したいと思います。