はい、またしても興味のない方はスルー推奨、F1ネタです。
いや~ついにチャンピオンを獲りましたね~ニコ・ロズベルグ。2006年デビューだから、苦節11年、ですか。グレアムとデイモンのヒル父子以来の、親子ワールドチャンピオンとなりました(父は1982年王者であるケケ・ロズベルグ)。
2014、2015と2年連続で王座を獲ってきた、チームメイトのルイス・ハミルトンを倒しての獲得は、偉業だと思います。
現在のメルセデスはほぼ一強状態。レースが大過なく進行すれば、ハミルトンとロズベルグのどっちかが1位・2位。これって素晴らしく恵まれたシチュエーションだけど、同時にめちゃくちゃキツイ。
何しろハミルトンは、純粋な速さでいえば当代きってのスピードスター、さらに強さとえげつなさをも備えた、3度のワールド・チャンピオン。最強の存在ですからね。そいつが同じチームで同じ最高の道具(マシン)を手にしているんですから。ロズベルグとしては、ハミルトンに勝たなければ自身の評価を得られず、増してやいつまでたってもチャンピオンの座は巡ってこないわけです。
正直、天賦の才でいえば、僅かにハミルトンに分があるでしょう。けど、一番速いものが、一番強いものがチャンピオンになれるわけではないのが、面白いところ。
ロズベルグは課題だったメンタルの弱さを克服し、思い通りにいかなかった時にとっ散らかる悪癖を克服し、コケた時のダメージを最小限にマネジメントし、ハミルトンの揺さぶりにも心乱されず、勝利とポイントを積み上げることで、ついにタイトルを獲りました。
そう、強いからチャンピオンになるのではない。チャンピオンになった者が強いのであります。チャンピオンを獲った者、すべて偉大なり、です。
とかく過小評価されがちなロズベルグですが、現在のハミルトンはキャリアの絶頂期。こいつに同じ道具で渡り合える、ましてやタイトルを奪えるドライバーが何人いるかと考えれば、現役では2~3人だけでしょう。チャンピオンに値しないとかほざくバカがいるけど、ほんとにわかってないわ~。