ポイントは馬をして騎手の要求に従わなければならない
状態に導く勘所を把握すること。
フイリスの抵抗排除法の事例
①
抵抗状況
パリの侯爵の馬が散歩の途中でいつも
小さな橋にさしかかるとその橋を渡らない。
フイリスの処置
・襲歩にしてその橋を渡らした。
即ち、拍車を猛烈に入れて、うまが面くらわせて
渡らした。
再現性確保の為、少しスピードを落とししかし
襲歩に近くわたらした。
この繰り返しののち、たずなを伸ばしてもわたる。
もちろん、侯爵に代わってたずなを伸ばしても
渡った。
考え方
・馬が推進に応じる単純な処置をもとめた。
②
状況
ロスチャイルド男爵夫人の英純潔牝馬であり、購入
時は非常にきれいな速足をしていた。
それが、購入3年後見事な、速足をしなくなった。
処置
・またも、5~600m襲歩後さらに拍車で2000mを3回繰り返した。
そして速足は見事によみがえった。
考え方
・馬の重心が前に移行せず、推進しても元気のない駈足だけになっていた。
そこで、襲歩にだせば、馬の重心は前にかかる。
従って夫人が乗っても重心が前に移行し見事な速足にもどった。
原因
話をよく聞くと夫人が不在時肢の短い馬丁が乗り馬の肋部に拍車
が当たり、元気のない駆け足で乗っていた。
結果、馬はこれがらくなので、癖になっていたそうだ。
コメント
何んと、フイリスは襲歩の処置が多い。
もちろん、理由があってのことだがやはり
≪推進又推進・・≫の結果馬が前に出る中でいろいろなことが
可能になるということかな?
フイリスは準備運動(調教まえだが)に襲歩をよくやっていたとか。
私も、乗ってすぐに襲歩はしないが、元気な常歩でスタートしたいものだ。