具体的手段
フイリスのとった諸癖の矯正手段手段は馬が蹴躍すると、
ますます拍車をぶち込むのが常。
沈静とは?
沈静というのは推進力を持った沈静でなければならない。
真のの馬の沈静は動中の静でなければならない。
静中の静では役に立たない。
即ち、常歩中や曖昧なる歩度での沈静は意味をなさない。
従って、馬が跳ねたら、猛烈に拍車をぶちこめ。
やろうとしたならその上手をいけ。
毒をもって毒を制してゆく。
行進間の諸癖に対して
、活発な歩度をもって、対処する二つの利益
①抵抗を発揮させる余地がなくなる。
歩度をおとすと、蹴るのも、立つのも、横へそれるのも
歩度をいったん落としてからである。
従って、それをささないなら歩度を落とさず活発にが肝要。
②拳に馬がでてくる。
拳にきたなら、顎部を柔軟にしておけばよい。
そうなれば、一層ぶっとばしていけばいい。
なにも恐ろしいことはない。
蹴られたり、立ったりするのを怖がって、ホーラ、ホーラと
やるなど、もっとも禁物である。
要するに、消極的手段で、馬を鎮撫することは、馬が精神的に
騎手を軽視し、肉体的には、馬体の緊張を欠き溌剌たる運動は
えられない。
注意点
懲戒を馬を攻撃だけではだめ。あくまでも、馬の進歩のためとおも
わねばならない。
別の観点
虎穴に入って虎児を得る。
即ち、馬が蹴れば、もっと蹴れ。そして最高潮に反抗させろ。
そして、最高潮に反抗させたら、そこで馬が初めて
負けだとじかくする。
この勇猛心が必要で、馬の抵抗を求めて攻撃できないものは
馬上の天国に入ることを許されない。
コメント
馬が反抗したときは、過去私もホーラホーラとなだめの声を出していたが
大いに反省です。
●反抗には推進、即ち積極的な鎮撫を!
馬のために拍車をぶち込む・・・つもりで