組み立て確認

メインベアリングの交換です。

Cの字型も同時に交換しないと意味が無いので段取ります。



クランクケースに入っているCの字を取るのは専用工具がないと難しいですね。



テーパーローラーをフライホイールに圧入して忘れないうちに小さい方のCの字パーツを組み込みます。



ケースの外側からもテーパーローラーを圧入するとフライホイールは左側(プライマリー側)ケースからは抜けなくなります。



そして右ケースに仮組しながらまたピニオンローラーと右ケースベアリングレースとの寸法を確認。

動きが問題なければ完了です。
腰下分解編



洗浄液とワイヤーブラシ(柔らか目)でゴシゴシしたら結構綺麗になった


クランク(フライホイールとハーレーでは呼ぶ)を分解する前に測定を実施。

先端部分が一番振れが出ますけど分解前で6/100ほど振れてます。

そしてフライホイールを分解。



クランクピンも摩耗もなく正常です。



フライホイールワッシャーはこの年式は最初から段付き形状なので摩耗した訳ではありません。



シリンダーボーリング

今回は883を1200CCまでボアアップ済みだったのでオーバーサイズで対応できるピストンを選択しました。




右がS&S、左がワイセコです。





リバースドームというタイプで圧縮比が上がりすぎないような工夫がされてます。

リングはHASTING製なので合口はちょっと広めですけど、これで正常です。



ビックバルブ化



まずはガイド交換。

ヘッド側のガイド穴の測定、リーマ合わせ、ガイド内径リーマ合わせ、シール抜け止めをして初めてガイドを圧入できます。

そしてシートリング内径拡大加工。



次にシートカット。



シートリング内径拡大後には当然ですけどシートリング下部にできた段差も修正しています。

使用するバルブはKPM製883コンバージョン用バルブです。



吸気バルブで比較するとこれぐらい違います。



コンロッドニードルベアリング径、コンロッドピン、コンロッド内径を測定しながら作業中。



測定した数値に合わせてコンロッドレースをホーニング加工します。



ずばり、面倒くさいです。



分解した状態だとハーレーのマニュアルではゼロフィット状態でした。

ゼロフィットとはコンロッド内径-コンロッドピン外径=ニードルベアリング径の状態です。

これだと組み合わせできなくもないですけどきついです。

指定のクリアランスにするとこんな感じです。



ニードルベアリングはコンロッドに引っ張られずに抜ける状態が適正クリアランスです。