こんにちは。
堤です。
先日、お客様の新卒説明会に参加してきました。
私は昨年、その企業の人事制度改定のコンサルティングをさせていただいてました。
ここ数年、ビジネスモデルの変化に伴い
組織や人材の在り方も急速に変化している会社なので、
どんな説明会になるのだろうと、楽しみにしていました。
会社説明会の前半は『就職応援セミナー』。
担当の方が学生に対して
就職活動の在り方について非常に熱心に語っていらっしゃいました。
例えば、就活が「厳しい」と言われることについて。
求人倍率は1.28倍。
1人当たり1社以上の求人はあります。
また、業界別の有効求人倍率を見ると
流通業は4.17倍
製造業は1.56倍
しかし、今年の就職ランキングで一番人気の金融業は0.20倍。
さらに、規模別に見ると
1000名未満は2.16倍
1000名以上は0.57倍
担当者は学生に問いかけます。
「この数字をどう見ますか?」
採用が厳しいのではなく、
厳しい、と思わされている。
有効求人倍率が1を割っていた時代に比べると、選ばなければ必ず就職はできる。
そんな就職活動における着眼点を学生に伝えるセミナーでした。
新卒で入った会社は、
良くも悪くも仕事に対するスタンスに非常に大きな影響を与えます。
一生に一度しかないチャンス。
仕事にどう関わるかを決めるからこそ
知名度や規模だけに踊らされずに
しっかりと自分で足を運んで、自分の目で確かめて欲しい。
担当者の想いと学生に対する愛情がひしひしと伝わってきました。
説明会終了後、担当の方から突然の告白がありました。
「実は、今日が私の人生で最後の説明会だったんです。」
4月に定年退職されるとのことでした。
「自分が入社したときよりも、現在の規模は縮小しています。正直言って、非常に悔しい。
でも、だからこそ、この会社が良くなるために私にできることはやってきました。」
この3年間、私が知っているだけでも
・営業組織改革
・人材教育強化
・人事制度改革
・新卒採用再開
非常に多くのことに取り組まれていらっしゃった方。
「これからもこの会社のことをよろしくお願いします。」
そうおっしゃる担当者の顔が非常にすがすがしく見えました。
『仕事をどう始めるか?』 というセミナーで
『仕事をどう終えるか?』 ということを考えさせられました。
何十年後になるか分かりませんが、
いつかその日を迎える時には
納得して、仕事人生を終えたいです。
一日一生!
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堤 由紀子