高田です。
先日、ある大学の職員の方に取材をさせていただく機会がありました。
最近の大学では、入学1年次の退学者が増加しており、
どのように防止するかが大きな課題となっているそうです。
大学全入時代に入って、入学が以前と比べて容易になっており、
大学に入る目的が薄くなってしまっていることが背景にあるそうです。
勉強だけでなく、バイトをたくさんしたいとか、サークルに入って遊びたい、
そんな意欲も少ない学生が多いらしく、驚きました。
また、高校から大学へと環境が変わり、キャンパス内で相談できる
友人や先輩が少なく、誰にも相談できずに悶々として
退学を決断してしまう学生も多いとのこと。
そんな状況を打破するために、冒頭の大学では、1年次から
ゼミの先生と職員の方協業によるプチゼミを毎週実施しているそうです。
1クラス30名程度で、それぞれゼミの先生と職員が1人ずつ入り
大学での勉強の仕方や履修登録の選び方などを
指導・アドバイスしているそうです。
学生が気軽に相談できる相手をつくり、安心したキャンパスライフを
送ってほしいという大学側の思いで始めているそうです。
そこまで面倒みないとやらないのか・・・
と思いつつも、学生の現状を悲観せず対策を打っているその大学の
姿勢に感銘を受けました。
採用する企業側は、今までの概念で学生を見ていては
誰も採れないな、と改めて感じました。