最近はインターネット上でも、簡単に様々な心理学の知識を得ることが出来ます。
私のように実際に心理関連の仕事をしている方もたくさんブログなどで書かれています。
心理学を応用したビジネス書、さらにはコミュニケーションや恋愛に関する本もたくさんあります。
しかしせっかく知った心理学の知識も、うわべだけでは実践の役に立たないことがよくあります。

例えばザイオンス効果(単純接触効果)というものがあります。
これは人に会えば会うほど、あるものを見かければ見かけるほど、その対象に好感を抱くというものです。
ビジネスや恋愛などを解説されている本などでよく紹介されていますが、実際にこれを信じて何度もアタックした結果、逆に嫌がられたりすることも多いはずです。

 

単純に会うだけで好感が得られるなら、ストーカーが嫌われるはずがありませんよね。

ではこのザイオンス効果は嘘なのでしょうか?
個人的な解釈も含めて解説させてもらうと、嘘ではありません。
ただし最初の段階で、その対象に対して最低限の好感を持っていることが前提となります。
 

わかりやすく例えると、このザイオンス効果は掛け算のようなものです。
例えば初対面で好感が1以上(つまりプラス)の状態だと、会えば会うほど好感が上がっていくのですが、何も感じていなければずっとゼロ、ましてや最初に不快感を持たれた場合(マイナス)はどんどん嫌われていくということです。

もちろん実際に人と会う場合には、それ以外に会話の内容やシチュエーションなども関連してくるので、ここまで単純にはならないでしょうが、嫌われた状態でただ繰り返す会うだけでは、悪い方へ向かうだけです。
まずは第一印象を良くすること、仮に悪くなってしまった場合は、どこかで逆転させることを考えないといけません。

その他の心理学の知識でも、表面だけ真似しても通用しないものはいくつもあります。

多くの場合、心理学のテストは知らない人同士で行われるので、初対面の人との関係になります。

すでに知り合って長い場合などにはそのまま通用しないこともあると思います。
隠れた前提条件がないか、よく考えて行動してくださいね。

 

 

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