Bird | 御行奉為

Bird

電車通勤になってから、まもなく二ヶ月が経とうとしている。


満員電車がマジで萎えるため、空いている時間帯や車両を試行錯誤しながら探している。


都内には人が多いので、多種多様な人達がいる。エゴ丸出しで迷惑な人も居れば、奇人変人の類もおり、見ていて楽しくもあり腹立たしくもありだ。


今日は定時で帰宅できたので、車内スペースにかなりの余裕があって嬉しかった。


そんな快適な車内に途中で乗ってきた初老の男性(多分サラリーマン)の服装が、少々周囲から注目されていた。


何があったかは分からないが、彼の着ている上着が毛くずだらけなのだ。なんだかもぅ、全体がファーだったものがハゲ散らかっちゃったみたいだ。


ゴミ箱にでも突っ込んだかな?と、思ったのもつかの間、答えが見えた。


その上着はダウンジャケットであり、中の羽毛が全体にはみ出していたのだ。


ちょwwwそれ、外で着ちゃダメなヤツじゃね?会社に行っても陰で笑われちゃわね?よしんば会社で笑われなくても、取引先に着て行けなくね?だってそれ羽毛むしって丸焼きにする前の鶏っぽくね?


まぁ私がとやかく云う筋合いでもないし、彼も云われたくないだろう。


だが、彼の仕事仲間や仕事相手の誰かは云っている筈だ。


彼のことをBirdと。


余談だが、私の同級生に「ほうれい線」が比較的はっきりしていて、顔つきがサンダーバードの人形に似ていた男のあだ名もバードだった。


それだけ。