心配性~風の名はアムネジア~ | 御行奉為

心配性~風の名はアムネジア~

30年近く前の作品だが、風の名はアムネジアと云うSFジュブナイルがあった。


内容は、世界中の人間が突然記憶喪失になり、それが短期記憶どころか中長期記憶まで失ったため、皆死んでしまい、特殊な記憶処置を受けていた実験の被験者の少女が1人の少年を助け、世界を旅すると云うボーイ・ミーツ・ガール物っぽい作品である。


高校生の時にこれを友人から借りて読んだのだが、赤ん坊レベルにまで知的レベルが退行した人間が、ドアを開ける事も出来ずに餓死している描写に妙に引っ掛かった。


もしそんな事態に陥ったら、俺もヤバイなと。


記憶力には自信が少々あるが、もしそんなレベルで記憶を失ったら、俺も閉じ込められたまま死んでゆくのだ。大の時なら下半身裸体で、風呂時なら全裸のままで。冬場なら餓死する以前に凍死だろう。


そんなの嫌だな。と、思ったのが今でも心に残っている。


さっきシャワーを浴びて、バスタオルを取ろうとした時、風呂場のドアの鍵が掛かりそうになった瞬間、そんな事を思い出した。


我ながら心配性だと思う。