手に描くもの | 御行奉為

手に描くもの

ほとんど元気なので、退院するのだから当然なのだが、まだ眠れない。お酒でも飲めれば別なのだが、そこはガマン。


休憩室にてボケーっとジュースなど飲んでいると、近くに60代と見られる男性が座った。


彼も少しの間はおとなしくボケーっとしていたのだが、おもむろに左掌に何かを右人差し指で書き始めた。


時々いるよね、手の平にブツブツ云いながら、何かを書いて考えてる人。アレは文字をどんどん上書きしていく感じだから、何文字も書き足してくうちにイメージから消えてかないかなぁ?


文字として残らないにも、空中につらつら書いた方が、イメージしやすいと思うんだが。いや、好きな様にすれば良いし、それがその人に合うスタイルならそれが1番なのだけれども。


その男性は30秒程そうやって考えた後、何処かへと立ち去っていった。


ただそれだけの話だ。