悪い人 | 御行奉為

悪い人

朝イチで器材を定期点検に出してきた。


雨がかなり強く降っていたので、部下の“だー”に迎えに来てもらい、職場に戻る時の話である。


助手席に座っていると、ダッシュボードに車の鍵が置いてあった。?と思い、手に取ると「あ、それ私の車の鍵です、倉庫の鍵を車の中に忘れちゃって。」とのこと。


何!?持ち運びに許可を取らねばならない程の大事な鍵を、事もあろうに駐車場に置きっぱだと!?彼には罰が必要な様だ。


そんな事を思っているのはおくびにも出さず、そのまま雨の中をドライブさせた。プランはもう出来上がっている。


駐車場に着くと、“だー”は「ちょっと取ってきます♪」と駆け出して行った。バカめ、貴様の運命は決まったわ!


即座に助手席から運転席に移動、助手席側のドアをロックするのを忘れたりはしない。次いで運転席のドアをロック、これで準備完了だ。あとは“だー”が戻るのを待つのみ。


強い雨に濡れながら、“だー”は戻って来た。運転席に私が移っているのを見て、助手席側に走ってきたが、当然鍵は閉まっている。


車を発進させながら、バットマンに出て来たジョーカーの真似っぽく、ヒャハァ!って舌を出してやった。ザマァみろである。


ドアをガチャガチャしながら“だー”は「悪い人だ、あなた悪い人だ!」を連呼している。だが私の返答はヒャッハァア♪である。


しばし楽しんでから乗せてやったのだが、ストレス発散出来て良かったな。いや、これは罰だったな。しかもストレスとか溜まってないし。