小人物 | 御行奉為

小人物

子供が嫌い。

特に自由に動き回り、電車の中でハイになっている子供が嫌い。赤ん坊がギャーギャー泣いているのは我慢出来る。まだ言葉が通じないし、赤ん坊は泣くのが仕事だそうだからだ。幼稚園児くらいでも仕方ないなぁと思う。

だが、小学生となるともう駄目、はっきりした人格が目覚め、いやらしいエゴが見てとれるからだ。

わがまま云っても子供だから許してもらえる事を知っていて、その上で傍若無人な振る舞いに出ているのがあからさまだ。

いまどき子供に他人がとやかく云うと、逆に加害者扱いされかねないので、周りはウザい思いをしながらも我慢をしているはず。きっと。

昨日の新宿からの帰途、上野を出発する直前に親子連れが乗車して来た。父と息子の二人連れである。

何故か父と子は離れて立った。因みに私は1番後ろの運転席の前にポジショニング。運転席側の並びは埋まっている状況だったが、そのガキはなんとかして表を見ようと割り込もうとしてくる。

当然私は子供が嫌いなので、絶対に割り込ませない。隣の知らないおやじとがっちりブロック。なんとしても入れないガキ。ザマミロ。

ええ、大人気ないのは承知の上です。さらに小物っぷり大爆発なのも解っています。けどね、誰かがクソガキに世の中思い通りに行かない事を教えてあげなきゃね。近頃は子供が1番偉い風潮だが、私はそれは違うと思うのだ。

しばらく割り込みにチャレンジしていたが、発車すると諦めてドアの窓から外を見始めた。

そうだよ、それで良いんだよ。

だが、ふて腐れたガキはドアの脇に設置された手摺りに寄り掛かるも、そこには私の肘があった。

てめ、何で俺の肘に頭乗っけてんだゴルァ!マジこのガキ腹立つわ。しょうがないので、電車の揺れに合わせて肘で頭を小突く。

小突かれても気にならないらしく、全く動じない。む、小突かれ慣れているのか?

そんな事を思いながら見てみると、坊やは右手を口の中にガッツリ突っ込んでいる。どうやら先程から食べていたビーフジャーキーが、歯の隙間に挟まったらしい。夢中で口の中をハグハグやっている。そりゃ気付かないのも無理ないわ。

だがその右手は「およだ」により、デロデロになっている。

イヤァアアアア!!!その手で私を触ったりするなぁ!

未だ触られてはいないが、こいつの落ち着きの無さでは私に触れるのは時間の問題である。つか、もっと前にデロデロになった手で触れられていたかも知れぬ。

やばい、一刻も早くこの場から排除せねば。既にドアの窓の一部はナメクジの這った如く白っぽく汚れている。早速小突くバワーを上げた。ここらのさじ加減が難しい、あまり強いと暴力になるからだ。いざと云う時にとぼけられる程度で、相手に不快感を与えるくらいの力でせねばならない。

苦労の甲斐があり、坊やは父親のところに逃げていった。苦しい戦いだった。

ここまで思う存分書いてみたのだが、自分の偏狭さを公にしただけかも知れないな。