🐶
クウれす❣️
皆さんは、「大粒の涙」って見たことありますか?
クウは去年の晩夏に、「大粒の涙」を初めて見て、その悲しみの大きさに胸が潰れそうになったれす😥
先日は、夫を亡くした妻、妻を亡くした夫…元気がなくなるのは、明らかに夫だというお話をしました。
でも、もちろん、夫を亡くした妻が悲しまないわけではありません。
去年の9月、お客様の納骨のお手伝いをした時のことでした。
ご主人を亡くされた奥様が、お墓をお建てになりました。お寺さんがいらっしゃる前に、納骨の準備を済ませておきたいとのことで、暮石を新しいタオルで拭き上げ、供花とお供物を飾り、ロウソクとお線香を定位置に置きました。
最後に、ご遺骨を骨壷から晒しの袋に移し替えることになりました。
お墓建立の打ち合わせをする時から、物静かな奥様で、この日も淡々と用意をされていました。
「納骨のお手伝いさせていただいてよろしいですか?」
「お願いします」
そう、しっかりお答えになりました。
化粧カバーを外すと、白い風呂敷に包まれた骨箱です。結び目を外し、その風呂敷を広げると、横に封筒があります。
「これは、火葬許可証で、ご遺骨をお預かりしているところで保管することになっていますので、こちらでお預かりしますね」
そう言って、封筒をお預かりしました。
余談ですが、時々、この火葬許可証を取り出し、自宅に置いてくるお客様がいます。火葬許可証は、そのお骨が誰であるかを唯一証明する書類ですので、決して取り出さず、お骨と常に一緒にしておいてください。
骨箱に書かれた、ご戒名が目に留まりました。
「ご主人は学校の先生でいらしたのですか?」
「わかりますか?」
「ご戒名でわかります。」
「そうなんですか…」
その時、「享年五十九才」の文字が目に飛び込んできました。
私は敢えて奥様から目をそらしながら、そっと言葉を出しました。
「現職だったのですね。」
「はい、定年まであと二年でした…無念だったと思います…」
下を向いたままの私の目の先にあった、先程、お預かりした火葬許可証の封筒に、ボタボタっと、水滴が落ちました。
驚くほど大きな音がした気がしました。
奥様の涙の粒でした…
瞳から溢れる涙
頬を伝う涙
とめどなく流れる涙…
いろいろな涙を見てきましたし、自分も流してきました。
でも、その時に目にした涙は、かつて一度も見たことがないほどに、大粒の涙でした。精一杯流すまいと堪えて、堪えて、堪えきれずに瞳からこぼれ落ちた涙だったのでしょう。
悲しみが大きいとき、こんなに大粒の涙が溢れるのだと知りました。
胸に痛みを覚えながらも、なるべく平素を装って、骨箱を開けました。
中の骨壷の蓋を開け、説明しながら作業を続けました。なるべく優しく、できることなら、大きな悲しみもご遺骨とともに、少し収めることができるように…
「上が頭になっています。上下が反対にならないように一度、入れ替えてから、晒の袋に収めますね」
静かな時間でした…
綺麗に晒の袋に収まったご遺骨を、 お渡しすると、奥様は愛おしそうに抱きしめました。穏やかに落ち着気を取り戻しておられました。
おりしも、テレビでは、「ちがうだろ〜!!この◯ゲー!!」の暴言暴カの国会議員が、謝罪会見をしている時期でした。
かの国会議員は、「どうしてあるなことをしたのか…本当に申し訳ありませんでした」と言い、目をギュぎゅーっとつぶって涙を絞り出していましたが、溢れてはきませんでした。
どうか、悲しみが癒えますように…

