広範囲に及ぶ台風19号の甚大な被害。
過去の天災に癒えないままに重なる天災。
全国に‥置き去りにされる人、立ち上がる人。
あるいは天災の前には霞んでしまうつい先日行方不明になった少女。
あるいは拉致被害者のひとりは母の友人の娘だ。
時間軸の幅に問わず憂うとこが多すぎて心が追いつかなくなる。
19号猛威北上のその日、12日の地元地方新聞、社会面の一面には‥
日本映画160本余りを手掛けたという美術監督・西岡善信さん、イラストレーター、映画監督・和田誠さんの訃報がそれぞれの業績とともに、さらに京都アニメーション36人目の犠牲者、制作マネージャー 24歳の女性の身元公表。
3つの記事が大きく紙面を占めていた。
天災に傷つくなか、東京ドーム、西武ドーム、横浜国際総合競技場に集まった人たちの熱意と選手たちの闘い。
少し前には科学者吉野彰さんの笑顔が日本を和ませていた。
いろんな心の動きに忙しい10月。
それらの殆どは、テレビのスイッチを切り、スマホのウインドウを閉じ、新聞を広げなければ入ってこないはず。
洪水は水だけでなく、情報も。
目を背けてはいけないのだけど。
テレビを切り、スマホを閉じ、新聞を畳み、
『箱船の帰還』を聴いてみよう。
そうして、私も一度自分に還りたい。
呑み込まれてしまうまえに。
追記
さらに今日、14日の朝刊にベンチャーズのギタリスト、ジェリー・マギーさんが東京の病院で12日に亡くなっていたとの記事。
Gさんに寄り添い追悼を。