台湾のHTCが、iPhoneなどで名が売れているアップルを特許権侵害で提訴したそうです。当然アップルは既にHTCなどのスマートフォンメーカーを提訴済みだそうで、特許バトルになっていますね。おそらく、一方が完全に他方を侵害している、なんて単純な図式ではなく、お互いグレーな所があるんじゃないかなあ、と想像しております。そして、どこかで妥協点を見つけて合意することになるんじゃないかと思われます。

HTCともアップルとも直接関係ないですが、同じ記事の中でグーグルの動きが書かれています。一兆円に届こうかという巨額な金額でモトローラを買収したグーグル。いろいろな目的があると思いますが、ここでは「特許ポートフォリオ」を手に入れるため、と書かれています。特許ポートフォリオっていう表現、なかなか面白いですね。ポートフォリオっていうのは、投資の世界の言葉(だと思いますが)で、運用資産の中身のことですね。株や商品(金や石油など)、債権など、投資可能なものはいろいろあり、それをどういう組み合わせで持ってるいるか、ということをポートフォリオっていいます(と思います・・・) 特許ポートフォリオっていう言葉は、いろいろな特許を保持して、それが直接ライセンス収入を生むかもしれないし、他者からの特許侵害攻撃に対する防衛のための武器にもなりうるわけですよね。企業間の争いっていうのは、そういうところにもあるんだ、って思うと、水面下での激しいバトルみたいで、興味深いものがあります。


さてさてアップルですが、なんとなく仕掛け側に回っている感があります。HTCは売られたケンカに付き合わされているような。それだけの動機がアップルにはあるのかなあ、と想像しております。自社製品の優位性を守るっていうのは大変なことですね。アップルの場合他に味方がいないような気がする所がつらそうです。HTCなどアンドロイド陣営はグーグル様のバックアップや、他メーカーの援助攻撃もありそうですもんね。

さあこれからどういう展開になっていくのか、興味深いです。