小手鞠るい 作品
今年の課題図書らしいです。
内容は原爆。
アメリカの学生達が、広島と長崎に落とした原爆について、肯定派と否定派に分かれて公開討論会を行うという内容です。
あ、ネタバレあるかもです。
日本人として、原爆に肯定派、というのが受け入れにくいところでしたが、せっかく知り合いに貸していただいたので読むことに。
原爆についてはありきたりなことしか描けなさそうなので省略します⁈
興味を持ったのは公開討論会です。
アメリカでは盛んに行われているみたいで、あるテーマについて、まず肯定派と否定派に分かれます。
自分の考えとは違っても、その立場に立つ事もあるそうです。
そして持ち時間の範囲内で、自分の意見や相手の意見への反論などをスピーチし、ギャラリーに投票してもらって勝敗を競うそうです。
なんか、アメリカっぽい…。
というか、日本の学校でもやればイイのに。
と思いました。
この公開討論会は、様々な力がつくように思います。
みんなの前で話をする度胸や、テーマについて自分で考え、自分の主張をまとめる能力。仲間とのコミュニケーション力もきたえられるんではないでしょうか。
もう一つ興味深かったのは登場人物が日本語を誤訳してしまっているところです。
安らかに眠って下さい
過ちは
繰り返しませぬから
広島の被爆者が慰霊碑に記したメッセージです。
これを原爆肯定派は日本人が過ちを繰り返しませんからという意味に捉えてしまうのです。
これはその場の全員のアメリカ人が納得していたので英語の文法だとそうなるのでしょうね。
英語は必ず主語が付きます。
でも日本語はつかないこともある。
この誤解は日本人である、主人公の母親によって正されます。
ここでの主語は、日本人でも、アメリカ人でもなく、人類なのだと。
人類みんなの過ちなのだと。
心底ホッとしました。
原爆を、日本人が認めているなんて思われてはたまりません。
という事で、原爆についての考え方等、色々と知ることの出来た一冊でした!