長男が中学受験をして、とあるインターナショナルスクールに入学しました。

2017年の春だったと思います。香港から日本に帰国して間もなかったため、いわゆる「帰国子女枠」という優遇を受けての合格です。塾にも行かず、作文の練習をしただけです。一般入試の学生には申し訳ないような気もしました。

数学や理科など主要科目は日本語で、音楽や美術などは英語で授業を行うタイプの学校でしたから、外国語のみで学生生活を過ごすインターナショナルスクールよりも、学費は比較的リーゾナブルでした。

そして、彼はゆるりゆるりと中学生活を送ります。

 

一方で、次男は地元公立小学校に通っていました。

修学旅行の緊急連絡をファックスで行うように指示されたり、掃除の時間は私語禁止だったりと、私には到底理解ができないようなルールがいくつもある学校でした。ただ、私以外の保護者がそこに目くじらを立てている様子は見られませんでしたが…

帰国後3年が過ぎると「帰国子女枠」から除外されてしまいます。帰国の時期を理由に、次男だけ公立中学に進学させるようなことがあっては可哀想だと母は考えたのです。公立学校が悪いというわけでは決してありませんよ。我が家には向いてないだけの話です。

 

 

そうだ、留学しよう!

と言うよりも、

そうだ、移住しよう!

と思い立ちました。

 

乗り気でない子ども達を「下見」と称し、留学前年の夏休みにバンクーバーに連れて行きました。バンクーバーの夏は涼しくて過ごしやすく、日が長いので目一杯遊べます。「ここなら住めるでしょ」と刷り込みの開始です。