前回、スマートグリッドについて書くと予告しましたが、その前にマイクログリッドについて書きたいと思います。


マイクログリッドってのは日本語では分散型エネルギーシステムなんていわれるもので、簡単に言えば、「エネルギーの地産池消」です。


ふつーの状態だと、電気は電力会社から届けられますよね?


そして、どの電力会社は火力発電所とか原子力発電所なんかで発電したものを引っ張ってきて届けているわけです。


こーゆーふうに一箇所で発電すると確かに発電所のエネルギー効率はよくなります。


しかし、発電所から送電線で家庭等に電気を持ってくる時点で電力のロスが出ます。


また、発電所が故障したら、電気が止まるというリスクがあります。


この一箇所集中の発電システムの逆がマイクログリッドなのです。


つまり、各家庭等で発電したものをある地域で分けあうわけです。


発電方法としては


・ソーラーパネル

・風力発電

・廃棄物発電

・地熱発電

・小規模水力発電

・小型火力発電


なんかが想定されます。


見て分かるとおり、自然エネルギーを活用する場合が多いようです。


自然エネルギーの欠点はその発電量にブレがあること。


でも、色んな発電方法を組み合わせれば、そのブレも小さくすることができます。


株でポートフォリオ組むのと同じようなもんです。


マイクログリッドは自然エネルギーの欠点をカバーしてるってことですね。


ただ・・・このマイクログリッド、実際にはまだほとんど行われていないんですけどね(^_^;


八戸なんかで実験を行っているようですが、実用化はまだ(>_<)


小さな社会に向かう傾向はエネルギーでもいえるのかもしれません。

ここ2、3回、環境負荷の計算やってみて、やっぱお湯を作るのってエネルギーかかるんだなぁと実感。


だから、効率よくお湯を作ろうとして、エコウィルやらエコキュートなんかの製品が出てきたんでしょうね。


ここでエコウィルの話にちょっと戻ります。

(エコウィルについてはエコキュート>エコウィル?エコキュートの優位性② を見てください。)


エコウィルのように発電して、その結果、ムダになるエネルギーを熱(お湯とか)として利用することを熱電併給といいます。


エコウィルの困ったところは、家庭用製品であるために、小規模で発電するには効率があまりよろしくないというところです。


「じゃ、家庭で使うにしても大規模にすりゃいーじゃん」


って感じですが、あんまり大規模だとお湯の方が使いきれません。

(お湯と電気を両方つかって、初めて高効率となるもんですからね。)


ついでに大きいと家庭に収まりません(笑)


そこで、考えられるのは・・・


「お隣と一緒に1つのどでかいエコウィル使えばいーんじゃね!?」


てこと。


ある地域でどでかいエコウィル持てば効率の問題はある程度解決されます。

(どこに置くかは置いておいて。)


ちなみに家庭ではなく、ビルなんかではすでにこーゆーことは行われています。


六本木ヒルズとかね。


あの辺のビル群は地下に発電しつつ、蒸気(ついでに冷たい水も)を作るでっかい機械があって、そこら辺のビルに配っています。


ある程度かたまってやると高効率なんですね。


まぁ思いっきりかたまっている(広い範囲を1つの機械(発電装置)でカバーしている)のが発電所なわけですが(笑)


適度がイイってことですね。


そして、家庭でこーゆーお隣さんと協力してやろうって考え方につながるのが、スマートグリッドです。


次回はその辺について。

前回、シャワーの環境負荷を計算してみて、意外と「温める」って環境負荷あるんだな~と実感。


そこで思ったわけですよ。


シャワーごときであれなら、風呂の追い炊きはどーなんだ?と。


てなわけで今回は風呂の追い炊きについて。


浴槽に入る水の量を200リットルとします。


で、30度まで冷えたお湯を40度まで温めることを想定。


燃料はやっぱり、都市ガスで効率は90%。


これで計算すると・・・

(計算式は前回と一緒だからパス)


暖めるの必要なエネルギー : 8.36MJ

排出する二酸化炭素量  : 410g


ん~。シャワーと大してかわんない(^_^;


だって、そもそもシャワーの方は100リットルのお湯使うことになってますからね。


あれがそもそもウソ臭い!


自分で書いておいてなんですが・・・

(だって、googleで検索したら、そーゆーふうに出てきたんだもん。)


ただ、それでも410gですからね。


もし、日本中の人が1週間に1回のこーゆー追い炊きをやめたとしたら、


年間で25万トンの二酸化炭素を削減できるわけです。


これは日本の年間の排出量の0.2%に当たります。




家族の誰かが入ったら、時間を空けずにすぐに入れば、追い炊きする必要もなくなります。


「追い炊きしたら、二酸化炭素400gくらい出すんだ」と思って(笑)


できるだけ追い炊きしないようにするとよいですね。